学校法人 嘉悦学園

  • サイトマップ
  • お問い合わせ
  • 交通案内

学校法人 嘉悦学園 : 2013年

学園新ビジョン「Active KAETSU人(AKP)」

 学園新ビジョン
「Active KAETSU人(AKP)」
110周年に先立つ2012年度、我々は戦略会議を立ち上げ、今後学園が生き残っていくために必要な各種要件を教学と管理運営の両面から検討し「中期経営計画」の形で取りまとめました。
同時に我々は建学の精神と校訓を、時代の趨勢に合致させる形で現代的に再解釈する作業を試みました。そして一年間に渡る学内での議論の結果、学園ビジョン「Active KAETSU人(AKP)」が誕生し、創立110周年に合わせて学園全体の新ビジョンとして制定しました。


Active KAETSU人(AKP)」とは?
学園ビジョン「Active KAETSU人(AKP)」とは、学園を構成するActive Learnerとしての「学生・生徒」とActive Teacher/ Researcherとしての「教員/研究者」がおりなす日々の教育研究活動を、Active Supporterとしての「職員」が支え、Active Workerとしての「卒業生」を学園がアウトプットとして輩出するイメージです。
Active KAETSU人(AKP)」は、これらActive WorkerActive LearnerActive Teacher/ResearcherActive Supporterの総称です(PPersonP)。
01.jpg




学園の統一ビジョンとしてのAKP
本学は経営理念として、「資源小国日本において、世界に通用する有用な人材を育成する」ことを掲げた建学の精神、「実践知に根ざした実学教育を行う」教育理念、そして校訓「怒るな働け」を普遍的なものとして掲げています。他方、この経営理念のもとで「将来どうありたいのか?」を示すビジョンについては、これまで学園としては統一的なものは掲げてはきませんでした。
そこで今回は学園の建学の精神「怒るな働け」を基盤に、今後学園が目指すべき将来ビジョンを定め、その道筋となる戦略を構築しました。将来どうありたいのか示すビジョンについては、学校法人としてこのAKPをひとつ定めて、各設置校はそれに向かってそれぞれの特色ある教育活動を実行・計画して行くことが確認されました。
02.jpg




AKPの定義
AKPが備えるべきものとして、7つの資質を定義しました。

@   クリエイティブである

A   内省できる

B   共感力がある

C   前向きで、向上心がある

D   論理的思考ができる

E   国際感覚に優れている

F   語学力がある

こうした資質を備えたAKPが、日本と国際社会に対する貢献心と自分や仲間に対する誇りを胸に、自分と周囲と世界の問題を一つ一つ解決している状態、すなわちAKPが世界で活躍している状態が実現することが学園のビジョンであり、その決意が込められています。
05.jpg



125周年、150周年へとさらなる前進を
本学は本年創立110周年を迎えました。周年イベントを企画するにあたっては、学園としての統一された「カラー・ブランド・文化」の明瞭な打ち出しが不可欠であり、その問題意識の下に「行事」として何を行うかが検討されました。他方、前年度の戦略会議の場においては、今後学園が生き残っていくために必要な各種要件を教学と管理運営の両面から検討し、「中期経営計画」の形で取りまとめました。
周年記念行事の企画・立案と、経営課題の解決のためのプラン作りは、目的と内容において全くの別物ですが、現在の嘉悦学園が置かれている状況と、将来に向けた健全な危機感を共有し、徹底的な議論を交わすという意味では、共通している点があったといえます。
結果、今回学園ビジョンとしての「Active KAETSU人(AKP)」が誕生しましたが、この理想を共有した上で、学園にとっての諸課題の解決に向け、実際に取り組んで行くことが、今後求められます。
そうすることで社会への着実な貢献を続ける学園として、125周年、更には150周年へとつなげてまいります。


教職員によるリレーコラムが始まります

創立110周年を迎え、これからの嘉悦学園の姿を思い描きながら、教職員一同がリレー形式で執筆したコラムを順次掲載致します。

学園創立110周年記念イベント「学園新ビジョン『Active嘉悦人』を考える会」開催

創立110周年を迎えた本日、六本木ヒルズ森タワー51階 「六本木ヒルズクラブ」に教職員一同が集まり、110周年を節目とした学園の新ビジョン「Active KAETSU人(AKP)」を考えるワークショップ及び懇親会を行いました。近日、イベントレポートを掲載致します。

学校法人嘉悦学園のウェブサイトを、110周年記念仕様としてリニューアル公開

学校法人 嘉悦学園は本日、創立110周年を迎えました。それを記念して、本サイトを110周年記念仕様にリニューアルして公開致しました。順次、関連するさまざまなコンテンツを本サイトに掲載していきます。

学校法人嘉悦学園のウェブサイトを、110周年記念仕様としてリニューアル公開

学校法人 嘉悦学園は本日、創立110周年を迎えました。それを記念して、本サイトを110周年記念仕様にリニューアルして公開致しました。順次、関連するさまざまなコンテンツを本サイトに掲載していきます。

嘉悦学園創立110周年記念事業 外交セミナー 基調講演「国際情勢の変化と日本の戦略」



                                               20130511_1.JPG
5月11日(土)、学園創立110周年記念事業の一環として、外務省で長年辣腕を振るわれた田中均氏を迎えて外交セミナーを開催しました。「人間関係も、自分の主張ばかりは通らない。外交も同じで、何が現実的な終着点かを見極めて進めることが大切」と田中氏。小泉元首相訪朝時の舞台裏をはじめ豊富なエピソードを交えて、日本の置かれた立場を分かりやすくお話しいただき、学生と地域の方々を含めた約200人が耳を傾けました。
 

国際情勢の変化と日本の戦略
東アジアの安定のために必要な"大きな絵"とは
田中均氏講演 

田中均
日本総合研究所 国際戦略研究所 理事長
1969年京都大学法学部卒業後、外務省入省。北米局審議官、在サンフランシスコ総領事などを経て、経済局長(2000-01)、アジア大洋州局長(2001-02)を経て2002年より政務担当外務審議官。37年間外交官として活躍し、小泉元首相の訪朝を実現させたことでも知られる。2005年8月に退官、現在は現職とともに東京大学公共政策大学院客員教授などを務める。主な著書に『プロフェッショナルの交渉力』『外交の力』など。



戦争を略すると書いて戦略 ――戦略に必要なICBM
 今、北朝鮮の話題によく上る大陸間弾道ミサイルは、略してICBM(intercontinental ballistic missile)と言われます。それになぞらえて、外交官として交渉する際、私はいつも"ICBM"の4つの要素を念頭に置いていました。
 まず、十分な情報と知恵(information/intelligence)を備えているか。方向性に確信(conviction)があるか。そして、相手にも利益を感じさせる"大きな絵"(big picture)を描けているか。最後に、実りある結果を得る力(might)があるか。外交戦略は、この4つの要素を備えて初めて「戦略」になり得ます。
 戦略とは「戦争を略する」ことだと私は思っています。軍事力によらずに他国と良い関係を築くには、まさしく正しい戦略に基づいて交渉する必要があります。
 2002年、私はアジア大洋州局長として、膠着する北朝鮮との関係に突破口を開くべく奔走していました。30回近く、土日を使って中国の大連で相手方と面会し、その前後で小泉総理と話し合いました。ある新聞記者が数えたところ、私の首相官邸訪問は実に88回に及んだそうです。  
 北朝鮮は20年間、拉致問題について一切認めてきませんでした。したがって、北朝鮮が「拉致を認めることが自分たちの利益になる」という絵を描かないと無理なんだと、小泉総理も私も確信していました。そこで経済協力をはじめとする利益を提示しながら、さまざまな交渉を経た上で首相訪朝を実現、拉致被害者の帰国に漕ぎ着けたのです。

                                                          20130511_2.JPG


多極化する世界情勢、先進国・新興国それぞれの課題
 では、日本が今どのような立場に置かれているのか。まずは、世界の変化から見てみましょう。 
 先日、私はロンドンを訪れたのですが、失業率の高まりを肌で感じました。イギリスではEUから離脱すべきという議論も起こっています。ギリシャやイタリアなど財政赤字を抱える国では、貧しい人に十分なお金が回らず、政府への不満が高まっています。その結果、極端な右翼政党が台頭しつつあります。これらが重なり欧州全体の変化として、保守化やナショナリズム、民族主義への傾倒が起きています。
 アメリカでも、ティーパーティと呼ばれる、どちらかというと民族主義的色彩の強い共和党の右派が目立っています。世界的にも、東西の二極化からソ連が崩壊し、長らく続いたアメリカの一極体制がイラク戦争という傷みによって崩れました。多極化の進行が、世界の変化の大きな特徴だと言えるでしょう。  
 その間、ASEAN諸国のほとんどは西側のシステムを取り入れ、貿易を自由化して大きく発展してきました。それ自体はいいことですが、例えば地球温暖化の問題に途上国は「先進国の責任だろう」と主張して国際社会全体が協調した対策に当たれないなど、国同士が協力すべき物事が決まりにくくなっているのは悩ましい点です。 
                                                        20130511_3.JPG

東アジアの安定を見据えて中国との関係を構築する
 さて、私たちがいる東アジアに目を向けてみます。東アジアにおける日本の立場も、周辺国の状況によって変化しています。
 90年代、中国のGDPは日本の10分の1でしたが、その後の急成長によって2010年には日本のGDPを追い越しました。以前、小泉総理が靖国を参拝した頃は、中国は"政治は冷たくしても経済では熱く"と経済面では良好な関係を求めましたが、2010年9月に起こった尖閣諸島での漁船衝突事件では、中国は日本に対して政治経済両面において強硬な措置を取りました。もはや、中国にとって日本は経済関係で大きく依存する唯一の国ではなくなったからです。  
 もちろん、中国も汚職や情報統制といった直近のリスクから、民主主義に基づく統治の欠如などの構造的リスク、主に米国との関係における国際関係のリスクなど多くの課題を抱えています。これらを踏まえて"大きな絵"を描き、尖閣の問題を含めて中国との建設的な関係を築くことは、日本の今後の繁栄にとって非常に重要な外交です。
 日中関係の意義と、東アジアが安定することで生まれる利益を双方がよく理解して、そのために協力しようという絵を描くことが肝心です。
 当然、中国との関係構築は簡単ではありませんが、それはある程度中期的な話になるでしょう。もっと短期的なのは、冒頭でも触れた北朝鮮との関係です。
20130511_4.JPG

面として東アジアのルールをつくり、成長の活力を利用する
 私が北朝鮮との交渉時に常に意識していたのは、いったい彼らが何を考え、どういう力関係の中で行動しているのかという情報を持つことでした。そして、確信をもって大きな絵を描き、力を活用して結果を出すことを目指しました。今すべきことも、同じです。
 北朝鮮では今、国内の権力基盤を確立する過程にあります。金正日は軍を基盤にした政権づくりをしてきましたが、金正恩という若いリーダーはまだ軍をコントロールする自信がなく、朝鮮労働党に権力を与えて軍と競わせ、政権を確立しようとしています。ただ、うまくいっていないと私は思います。だから国内のカリスマ性を高めるために、豪胆なことをしてみせているのです。
 すでに彼らの軍事的挑発を国際社会が見過ごす時期は過ぎており、北朝鮮は金融制裁も恐れているので、今後は少し収まるでしょうが、問題は何も解決していません。そこですべきは、日韓米の緊密な連携、もう一つは、北朝鮮との交渉です。核を放棄することと引き換えにもっと大きなメリットがあると示して合意を図るのは不可能ではないと思います。それが、外交の力です。
 日本の将来は、東アジアの成長の活力を利用できるかどうかにかかっています。交渉によって周辺国との関係を築き、貿易や食品の安全、知的所有権保護に至るまで面としての東アジアのルールをつくることが、今後の日本の大きなテーマになるでしょう。

20130511_5.JPG

創立110周年記念講演・シンポジウムのレポートを公開します

創立110周年を記念し、各界でご活躍する方々をお招きして、講演やシンポジウムを開催しています。そのレポートを順次公開致します。

110周年記念「コミュニケーション・ロゴ」公募企画審査結果報告

                                            2013年3月吉日

学校法人嘉悦学園は2013年10月1日に創立110周年を迎えます。本年4月以降本格的に各種記念事業を実施して参りますが、その「キックオフ」として、コミュニケーション・ロゴマークの公募を行いました。

その結果、在校生を中心に20名の方々から30点の作品が集まりました。選考に当たっては、まず110周年記念事業委員会にて受賞候補作品を5点に絞り込み、決定機関である常任理事会に諮るという手続きを踏みました。その間、中高の生徒会でのアンケートやフェイスブックでの人気投票なども行いました。

それら一連の選考過程経て、最終的に以下の通り各受賞作品を決定致しましたのでご報告申し上げます(受賞者敬称略)。

■最優秀作品賞■


No5.jpg

作者名: 小林悠 (かえつ有明中学・高等学校 高校1年)

講評: 青、緑、赤の3色がそれぞれ中高、大学のスクールカラーを表しており、それらが110の数字のデザインにバランスよく取り入れられている点が、常任理事者を中心に高い評価を得ました。学校法人のロゴマークとの相性も抜群で、名刺等での全学的な利用を考えた場合、最優秀に最も相応しい、と判断されました。工夫すれば111年目にも使えそうな点もポイントとなりました。

■優秀作品賞■

No1.jpg

作者名: 原田詩織 (嘉悦大学 経営経済学部2年)

講評: イラスト調のポップなデザインが、嘉悦大学のスクールカラーの「嘉悦レッド」の色調と相まって、委員会の大学側メンバーを中心に絶大な支持を受けました。Switchというコンセプトも「原点回帰」という周年コンセプトにも合致し、常任理事の間でも実は意見が割れました。喧々諤々の議論の結果、惜しくも最優秀は逃しましたが、堂々の優秀賞として、大学のパンフレットやオープンキャンパスのポスター等々での活用が期待されます。

■佳作(2点)■
No4.jpg

作者名: 張 奇 (嘉悦大学 経営経済学部4年)

講評:「書で110を表現」という斬新なコンセプトに加え、意匠としても「アジアの架け橋」を彷彿とさせる、まさにこれからの日本の教育機関のあるべき姿を体現している素晴らしい作品です。



No3.jpg

作者名: 富岡健太郎 (嘉悦大学 大学院ビジネス創造研究科 博士前期課程1年)

講評:アクティブに情報を発信し続ける嘉悦のイメージを最も効果的かつ象徴的に表現しており、見事佳作に選ばれました。

なお最優秀作品は、学校教職員の名刺や各種記念刊行物等に利用されます。

このたびはたくさんのご応募とご関心、ありがとうございました。今後とも周年事業に対するご理解とご支援のほど、どうぞよろしくお願い致します。

文責: 嘉悦康太 (110周年記念事業委員会 委員長)

創立110周年記念事業のコミュニケーション・ロゴマークの応募締切について

この度は、学校法人嘉悦学園創立110周年記念事業のコミュニケーション・ロゴマークに多数のご応募をいただき、
誠にありがとうございました。

締め切りまでに20名の方から30点の力作をご応募いただきました。
この中から、最優秀賞1点、優秀賞1点、佳作2点を選ばせていただきます。

応募作品は、審査・選考委員会の厳正な審査により決定し、嘉悦学園公式Webサイトにて公表させていただきます。

110周年は、学園が今後125周年や150周年を目指して着実に発展していくため、今一度原点に立ち返って
足許をみつめる機会と捉えており、学園全体が今後一層の飛躍を遂げる上での契機と位置付けています。

ロゴマークの決定を機に、110周年記念事業をさらに盛り上げて参りますので、どうぞご期待下さい。

学校法人 嘉悦学園
〒135-8711  東京都江東区東雲2-16-1 Copyright(C) KAETSU GAKUEN All rights reserved.