学生生活ガイド生活上の注意
薬物乱用
最近のニュースでも大きく報道されましたが、MDMAという錠剤型合成麻薬の乱用が急増しています。MDMAは覚せい剤と似た化学構造をもち「麻薬及び向精神薬取締法」で規制されている違法薬物です。数年前からクラブ等で急激に広がり、薬物乱用問題は深刻な状況にあります。
MDMAを乱用すると幻覚・幻聴・精神攪乱・睡眠障害・抑うつ・強い不安・妄想等がみられ、依存性が強いため、やめたくてもやめられなくなり薬物の入手と乱用が生活のすべてになってしまいます。
若者を中心に乱用されている理由としては、錠剤がカラフルで有名ブランドのロゴマークが入ったものがあり、危ない薬物というよりもファッション感覚で手を出してしまう事が挙げられます。またエクスタシー、エックス等の隠語で呼ばれる事が抵抗感を薄れさせる原因のひとつと考えられます。
一度の使用が一生涯にわたって心身に悪影響をおよぶ事を十分認識し、どんな薬物にも絶対に手を出さないようにしてください。
悪徳商法
ここ数年、悪徳商法による被害が増加しています。相手は“だましのプロ”です。決して油断してはいけません。うまい話には必ず裏があります。断る勇気を持ちましょう。
アポイントメントセールス
電話やハガキで「あなたが選ばれました」「いい話があります」など、実際の販売目的を隠して呼び出します。待ち合わせの事務所やカフェに行くと、強引に契約を迫り、レジャー会員権、学習教材などの高額な商品を売りつけます。
キャッチセールス
駅周辺やショッピング街などの繁華街の路上で「アンケートに答えてください」「お肌の無料診断をいたします」などと声をかけ、事務所や近くのカフェに誘い、長い時間勧誘して、化粧品やエステティックなどの商品を強引に売りつけようとします。
マルチ商法
「この商品を購入し、友人を紹介すればリベートが入り、1カ月に○○万円もうかります」などと勧誘し、巧みなセールストークで契約させるものです。商品を購入すると同時に会員になり、家族や友人など身の周りの人を新しい会員として勧誘していかなければならず、やがて人間関係を壊すことになります。さらに、大量の商品が在庫として残ることとなります。
※特に、大学生を狙ったマルチ商法の被害が多数報告されており、新聞などでも取り上げられています。手口は上記の内容と似ていますが、「ネットビジネス」「ベンチャービジネス」などと銘打ったり、会員の大学生による説明会を開かせたりなどと、手口は年々巧妙になっています。やたらと契約を急がせたり、「両親には黙っているように」などと言ったり、さらには、商品の購入費用として学生ローンを組ませるなど、非常に悪質な手口を行う集団もあります。
怪しいと思ったら決して契約をせず、学生支援センターや東京都消費生活総合センターへ連絡して助言をあおぎましょう。
デート商法
「○○さんから、あなたは素敵な人だと聞いて興味をもちました。一度会っていただけますか」などと、知らない女性から電話で誘われ、2、3回デートを重ね、恋人ムードにして、その女性の契約している店に連れ込み、毛皮や宝石などの高額な商品を売りつける商法です。
身に覚えのない架空請求
Eメール、はがきや封書を使って、利用した覚えのない有料サイトの使用料金、情報料や債権の請求が送られてくるものです。
これは携帯電話の「ワン切り」と同じく、悪質な業者が入手した名簿などを使ってランダムに根拠のない請求書を送っているもので、身に覚えのない場合は徹底的に無視しましょう。返信をして新たな情報を相手に教えてしまうのは、新たな被害を招く恐れがあり危険です。
根拠なく、悪質な取り立てが繰り返される場合は、警察に届けましょう。
危険な宗教
かつてのオウム真理教事件が世間に大きな衝撃を与えたのは、大学生をはじめとする多くの優秀な若者が、得体の知れない教祖の妄言に惹かれ、ついには重大な犯罪を犯すまでにのめり込んでいったという事実です。
しかしながら、危険な宗教団体はオウム真理教(「アーレフ」に改称)だけではありません。「甘い言葉」に誘われて、危険と気付かずに入ってしまうようです。万一、間違って入ってしまうと大変なことになります(自分が見えなくなったり、判断力を失います。友人も親も否定したくなります)。
以下、危険な宗教団体の勧誘の手口を紹介します。「甘い言葉」には、くれぐれも注意してください。
勧誘の手口
英会話、テニス、スキーサークルなどを装う
「英語を勉強しませんか」「一緒にテニスをしませんか」などと言って気軽に誘い、「あなたがいるとみんな明るくなれる」とか「優しくていい顔をしている」などと褒めたたえ、居心地をよくさせます。その後、「あなたがいい人だから、特別に人生に役立つ話を聞かせてあげます」などと、その団体の集会案内をしてきます。
ビデオ上映会
知的雰囲気を漂わせて、「人生のためになるビデオを見ませんか」などと言葉巧みに誘い、実際はその団体の教義の洗脳ビデオを見せます。
アンケート調査
「あなたは霊の存在を信じますか」「あなたは人生をどのように考えますか」などといった質問項目が書かれているアンケート用紙を持って声をかけ、アンケートのみならず住所や電話番号を聞き出します。うっかり教えてしまうと、執拗な電話、手紙攻勢で勧誘しようとします。
上記のような勧誘があった場合は、決して個人情報を提供せず、また強い意志で必ず断ると同時に、学生支援センターにもご連絡ください。
また、下記の機関でも相談に応じてくれます。
(財)麻薬・覚せい剤乱用防止センター
Tel:03 ‒ 3581 ‒ 7436
http://www.dapc.or.jp/info/madoguti.htm
独立行政法人国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/
東京都消費生活総合センター
Tel:03 ‒ 3235 ‒ 1155
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/
小平市消費生活相談室
Tel:042 ‒ 346 ‒ 9550
http://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/020/020077.html