学生広報部レポート/学生FDってなに? 学生FDオンライン交流会に潜入してきた!

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学生FDってなに? 学生FDオンライン交流会に潜入してきた!

突然ですが、“学生FD” を知っていますか?
現在、大学2年の学生広報部上原は、先日の学生FDオンライン交流会に参加するまで、その存在を知りませんでした。
FD(Faculty Development)というと、通常は教員が授業の内容・方法を改善し向上させるための取り組みですが、嘉悦大学では、学生目線で、学生が主体となって大学の授業・取り組み・教育について思考し、改善するための学生FD活動を行っています。いわば学生FDは、未来の大学を創るパイオニアなんです。
今回は、その活動の一環として2021年12月18日・19日に開催された学生FDオンライン交流会の一日目に参加したので、一日目の流れや内容について紹介をします。
そして! 今回は4年間学生FD活動に参加している嘉悦大学の先輩にインタビューをすることが出来ました。とてもワクワクする内容なので、ぜひ最後までご覧ください!

概要
実施日:2021年12月18日・19日(上原は一日目のみ参加)
参加大学:広島経済大学、日本大学、嘉悦大学
参加者:教員7名、学生7名

流れと感想

今回の学生オンライン交流会の趣旨は、コロナ禍の各大学の取り組みについて情報共有をすることでした。大学生活を送る上で大切にしたい授業、部活動やサークルなどについての情報アンテナは張っていても、他大学の活動について知っている方は少ないのではないでしょうか。今回は他大学の活動内容も知ることができる機会でした。
最初にアイスブレイクにて、自分の紹介を書いた紙とともに、簡単な自己紹介を行いました。ここではニックネームを紙の真ん中に記すということがルールだったため、私は全員初対面の方とのアイスブレイクでしたが、とても良い雰囲気で和気あいあいと進めることができました!
続いて、各大学の取り組みについての発表を代表者が行いました。

① 嘉悦大学
内容:HRCについての紹介
働ける大学として、どのような取り組みをしているのか、SAやSAのワーキンググループ以外にも、詳しく知ることができました。

② 日本大学
内容:今後の授業のスタイルに対する提案
オンライン授業のよかった点、悪かった点を分析した上で、アフターコロナの授業スタイルへの提案を行っていました。

③  広島経済大学
内容:プレゼミ選択冊子、講義総選挙の事例紹介
特にプレゼミ選択冊子はゼミ選択用の冊子で、先輩と担当教員からゼミについての説明がQ &A方式で簡潔にまとめられているそうです。

どの発表も大学の特徴が出ていて、3大学だけで比べても色々な考え方、特徴があり、とても興味深かったです。

私は中でも、広島経済大学の講義総選挙がとても面白いと思いました。講義についての選挙を行うことで、精度の高い授業づくりができます。教員と学生のモチベーションが同時に上がるような仕組みは今後も継続してほしいと思いました。また、学生の学修シラバスにはない学生FD独自の情報を提供することができて、学生が後悔しない履修登録をするためにとても役立ちます。とても参考になり、嘉悦にも取り入れるべきだと感じました。
発表後も学生と教員で和気あいあいと雑談を交えつつ、普段の学校生活や今後について意見交換を行い、とても濃密な時間を過ごしました!

インタビュー

ここからは、大学生活4年間を実際に学生FDに捧げた幸城先輩にインタビューしていきたいと思います!

〈インタビュイー〉

幸城 海渡さん
嘉悦大学経営経済学部4年 HRC Leaders※所属 
東京都八王子市出身
マイブームはサウナ
※Leadersとは、学生が主体となって運営する学内業務請け負いシステム「HRC」を統括する組織

〈インタビュアー〉

上原 綾乃
嘉悦大学経営経済学部2年 学生広報部所属
埼玉県さいたま市出身
マイブームは宇宙兄弟

学生FDを知ったきっかけ

上原: 幸城さんが学生FD活動を知ったきっかけについて教えてください!

幸城: 学生FDは、1年生の頃の基礎ゼミナールのSAさんが2人ともFDに参加していたことがきっかけで知ったんです。Leadersに所属していて、FD活動を積極的に進めていたSAの先輩から誘いを受けて入りました。

FDサミットってなに?

上原: 学生FDの活動内容について教えていただきたいです。

幸城: 学生FDは、3月と8月の年2回開催される学生FDサミットに参加をしていて、そこでは全国から大学生が集まるんです。

上原: 全国から大学生が集まるとなると、規模も大きくなりそうですね!

幸城: 学生と教員と職員を合わせて大体300人くらいかな。
基本的に学生メインで進行しているサミットで、内容の主な趣旨としては2点あって、1つ目は各大学の情報共有。各大学の人が集まって、自分たちの大学で実際に行っている活動をポスターにまとめて、それを発表、共有する。例えば嘉悦大学だったらHRC活動について。学生が自ら率先してSAやワーキンググループ、Leadersへの参加をする、積極的に働ける大学としての特徴があるからね。
もう一つは他大学との交流。これだけ大きな規模で色んな人が集まる機会は滅多にないことだからね。グループディスカッションをして交流を深めるんです。テーマの例としては、学生がどのようにして大学をより良くすることができるか。このテーマに沿った大学像を目指すためのポスターをグループで作成する。これからの活動の目標を話し合って、最後には発表し、共有するという流れ。だから自分たちの大学での活動を発信して、他大学の活動も吸収する。自分たちの大学の像と、他大学の像から、今までになかった大学の像を作る。いろんな大学の活動についての見聞を広めた上で、新しい大学の可能性を探すことが出来るんですよね。

上原: ここまでのお話を聞いて、学生FDサミットにとても参加したくなってきました!!

幸城: 普通は、自分の大学の決まった情報しか知る機会がないんだけど、ほかの大学と交流することによって新しい発見がたくさんあるから、とても面白いと思うよ。主に学生が中心となって主体的に、それこそ嘉悦大学のHRCのように大学を良くしていこうとする、そういった志を持った人がFDサミットに参加しているんですよ。

上原: 一般の学生がFDサミットに参加したいと思い立った時には、とりあえず学生FDの活動に参加するという感じですか?

幸城: 実はHRC自体が学生FDなんですよね。そこを代表してLeadersなどが学生FDサミットの参加者を募っているって感じかな。

何が変わった?

上原: 4年間の学生FDの活動を経て、大学の変わったところはありますか?

幸城: 学生FDサミットを通して、他大学のことを知って、自分の大学の特徴をしっかりと捉えることが出来るようになりましたね。他大学と比較したときに、嘉悦大学は当たり前のようにHRCの制度を導入しているけれど、それが嘉悦大学の強みなんだということがわかったから、基礎ゼミなどの授業に直接行き、後輩に対して嘉悦大学のHRCに積極的に参加しようという声掛けをするようになったことかな。

上原: FD活動を通じて、幸城さんの中でなにか変化はありましたか?

幸城: まず、先輩から言われたこととしては、積極的になった、授業に取り組む姿勢が変わったと言われたね。ディスカッションや、発表の機会をたくさん経験したことで、人前で話すことに慣れたかな。今はそれが自分の中で自信になっていますね。

学生FDに参加するメリット?!

上原: 学生FDに参加するとどんな楽しいことがありますか?

幸城: コロナ禍以前は嘉悦大学でミニ学生FDを開催したり、FDサミットで京都や島根、北海道に行ったりもしていたんだよ。だからFDに参加すると、交友関係が広がって、サークルに所属していないとなかなか築けない縦のつながりもたくさん増えることが言えるかな。他大学、他県の友達が出来るのはすごく楽しくて、今でもFDサミットで出会った友達とは連絡をとっているよ。あとは、たくさん発表の経験を積むことで、自然と自分に自信がつくようになると思うよ。

上原: ありがとうございました!

終わりに

学生FDオンライン交流会では、積極的に大学を良くしていきたいと行動している先輩方が自ら考え、行動して大学生活を送っているということが分かり、私の感想としては、「この人たちのようになりたい!」でした。
幸城さんのお話を聞いて、私は学生FDサミットにとても参加してみたくなりました。私のように興味を持った方、自分を変えたい方、何かに挑戦したい方は、ぜひ学生支援センターに行きましょう!

文責:学生広報部 上原綾乃(嘉悦大学 経営経済学部2年)

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