岩月研究会・白鳥研究会が(一財)地域活性化センターとの連携活動報告会を行いました

1月22日(水)、 岩月研究会と白鳥研究会の2・3年生が(一財)地域活性化センター連携事業として1年間に渡りプログラムを実施してきた集大成として、成果報告を行いました。

現地視察は、昨年12月20日(金)、21日(土)、22日(日)の三日間にわたって行われ、学生たちは山梨県北杜市、富士吉田市、甲府市を訪れました。現地視察は講義とフィールドワークを中心に実施しました。観光振興や地元の活性化の取り組みなどについては、行政担当者やNPO法人経営者、民間事業者など多様な方々が、各地域で取り組まれている活動の内容やその土地の歴史や魅力、地域への思いや活動の意義について講義してくださいました。

12月20日(金) 

初日は北杜市(清里)と富士吉田市の2手に分かれて訪問しました。

テーマ

  • 北杜市の観光施策について
  • 清里の歴史から見る萌木村の概要
  • 清里の観光復興の取組と課題
  • 富士吉田市の移住定住の取組
  • かえる舎の取組について

視察場所・・・北杜市、富士吉田市 

萌え木の村ROCK、オルゴール博物館 ホール・オブ・ホールズ、森のメリーゴーラウンド「カルーセル・ドリーム」、清里聖アンデレ教会、清泉寮、清里駅前観光総合案内所

FUJIHIMURO、ハタオリマチ案内所、センゲンボウ

12月21日(土)

テーマ

  • 文化財を地域資源としたまちづくり
  • 自己実現と地域の問題解決を考えるワークショップ

視察場所・・・甲府市

甲府城跡、山梨県庁

12月22日(日)

テーマ

  • ワインツーリズムについて
  • 甲府駅周辺フィールドワーク

視察場所・・・甲府市

甲府駅周辺、山梨県庁 

学生たちは、それぞれの講義後に「観光対策で様々な挑戦をしている事に驚いた」、「現地の事情やそこに住む人々の思いを知ることができ勉強になった」、「自然環境や文化的な魅力を観光資源としてどのように活かしているかの説明が印象的だった」、「五感で学ぶことにより、より理解が深まった様に感じた」、「地域愛を感じた」と(一財)地域活性化センターの皆さんに感想を述べていたようです。また、ワークショップを通じて、他の地域との連携し価値創造を作っている事にも気づかされたようです。

報告会では、現地で講義をして頂いた事を振り返り、実際に体験したことや、足を運び肌で感じたポイントを、スライドやポスター、グラレコ(グラフィックレコーディング:プレゼンなどの内容を絵や図形などのグラフィックを用いてまとめる手法)、ショートムービーにまとめて発表しました。

ポスター制作では、各々が山梨のイメージや強く印象に残った写真を題材とし、自分のお気に入りポイントや魅力的だったことを一言フレーズにし、イメージに合わせて書体を選んで表現しました。同じ題材でも、学生たち個々で感じる視点が異なることがよくわかる発表でした。

発表資料の作成にあたり、(一財)地域活性化センターの方にグラレコなどのレクチャーを一度だけ実施して頂きましたが、学生たちはその学びを生かして個性あふれる資料を作り上げていました。

また、東京に住む大学生でも実施できる地域活性化のアイデアを検討していきたいと感じた学生もいました。山梨県出身の(一財)地域活性化センター職員の方からは、「今回は山梨県外部の学生の声ということもあり、改めて胸にささるメッセージも多くありました。各々の視点が大事であり、これからも地域に関わっていく第一歩になったのではないでしょうか」とコメントを頂きました。声を届ける事の大切さを今後も役立てて欲しいと願っていらっしゃいました。

最後に、(一財)地域活性化センターの方がサプライズで、今回視察した地域を題材にしたポスターと学生の発表を題材としたグラレコを披露してくださいました。発表中にリアルタイムで作成されていたグラレコがスクリーンに映し出されると学生たちから驚きと感動の声があがりました。

全ての報告が終わった後、(一財)地域活性化センターの皆さんより、「現地の方々の直感的な言葉を受け止め、その感じた事をきちんと言語化されていました。また、グラレコやポスター、ショートムービーなど各媒体の特徴を押さえて作成されていて、コンセプトも明確で素晴らしい発表内容でした。発表を聞いてくれる方や、見てくれる方が分かりやすい仕上がりを意識して、相手を思って制作していたと伝わってきました。相手目線で物事を考えていくことは、今後にも生かせる経験となったのではないでしょうか」と、感想と評価をいただきました。1年間のプログラムをアウトプットする集大成となり、非常に実りある報告会になったのではないでしょうか。

今後も、地域活性化についての学びを深めてまいります。


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