学生広報部レポート/わくわく!先生にインタビュー!~10の質問を添えて~⑪榎澤 祐一先生

こんにちは!学生広報部3年の長谷川と申します!
今回の教職員インタビューは「榎澤 祐一」先生に10の質問をしてまいりました!
1・2年生の方は基礎ゼミや講義でお世話になった方は多いのではないでしょうか?
榎澤先生はブシロードミュージックで取締役をなさっていた経験もあり、様々な貴重なお話を聞かせていただきました!
それではインタビュースタートです!

榎澤 祐一先生

質問1 先生の専門分野を教えてください。

榎澤先生:専門分野はマーケティング分野になります。特にサービスマーケティングと消費者行動論の2つです。サービスマーケティングでは病院や学校、ホテルなど、形のないものをどのように提供していくのかという課題を取り扱っています。

質問2 先生の担当講義と、もしあればやってみたい講義はありますか?

榎澤先生:講義では「マーケティング・マネジメント」という実務的なマーケティングの方法について学ぶ科目と、「マーケティング・データサイエンス論」というデータ・サイエンスをどのようにマーケティングに活かしていくかを演習中心で学ぶ科目を担当しています。その他ではe-スポーツのマーケティングについて学ぶユニークな科目もあれば、「マーケティング入門」や「マーケティング・リサーチ入門」といった科目も受け持っています。
今後担当してみたい講義でいうと、嘉悦の学生にとって興味深いものをやりたいと思っています。ちなみに私は過去に他の大学に在籍したり、今も別の大学でも教えていたりして、今までに担当したことのある科目として経営学や経済学、会計も担当していたことがありました。

長谷川:結構幅広い内容を担当されていたんですね!

榎澤先生:別の大学ではエンターテインメントのビジネスマネジメントの講義をやっているのですが、嘉悦でできるとしたらエンターテインメントに関する知的財産権の講義ができるかなと思っています。
なぜこの内容かというと、法律ってとっつきにくいイメージがあると思うのですが、嘉悦にはエンターテインメントが好きな人が多いので、それを法律に絡めて講義したら興味をもってもらえると思ったからです。また、何よりこのテーマだとゲスト講師を呼ぶこともできるので、私が一人で全14回を講義するよりも興味をもってもらえるだろうなと思っています。

質問3 専門のマーケティング分野に進んだきっかけはありますか?

榎澤先生:前提を申し上げますと大学時代、私はメインの専攻が政治学でサブが経済学でした。なので、マーケティングへの興味はあっても、そのときはあまり勉強していませんでした。その上で、なぜマーケティング分野の道に進んだかというと、大学卒業後に会社に20年ほど勤めていましたが、組織で働く上で重要だと思ったからです。
どういうことかというと、個人でマーケティングを手がける分には、自分のスキルを上げる意味で実務にだけ向き合っていけば自然とマーケティングの力は付いていきます。ただ、これが課長や部長などの管理職になると、組織の人にどうしてこのマーケティング施策をする必要があるのか説明する必要が出てきます。そうなるとマーケティングの一通りの知識を身につけておいた方が、皆に伝わりやすいし、わかりやすく説明もできるんですよ。それが理由で社会人になってから大学院に進学して、マーケティングを学び始めたことがきっかけです。

質問4 子供のころの夢は何ですか?

榎澤先生:幼稚園児の時は電車の運転手で、小学生の頃はおもちゃ屋さんになりたいと思っていました。実をいうと見方によっては、おもちゃ屋さんの方は実現したかなと思ってます。実は社会人になってからは玩具の会社にいまして….。
玩具といっても小学生の男の子を対象としたトレーディングカードゲームで、「ブシロード」という会社にいました。私はトレーディングカードゲームのビジネスに、販売促進のためのアニメーションの音楽を通じて携わってたんですよ。間接的にはおもちゃ屋さんの夢は叶ってるのかな?と思います(笑)

長谷川:僕も実は小中学生のころブシロードのカードゲームをやっていて、音楽もよく聞いてました! すごいです!

質問5 これだけは負けないっていう自分の特技や特徴はありますか?

榎澤先生:仕事の話になってしまいますが、世の中にたくさんの企業がある中で多くの場合、人、モノ、お金、何か足りないものがあると思います。そういう場でも何かしらアイデアを出して実行できる点が、私なりの特技かなと思います。
自分が20代の時はアイデアをどんどん出せる人はすごいなと思っていました。でも、いま大学でマーケティングを教える仕事をしていると、マーケティングの実例を毎日のように吸収する必要があるので引き出しが増えているかなと思います。

長谷川:僕自身アイデアを出すのがとても苦手なので、羨ましいです(笑)

榎澤先生:とにかく経験だと思います(笑)経験と知識をとにかく入れましょう!

質問6 最近ハマっていることはありますか?

榎澤先生:最近ハマっていることは色々あるんですが、強いて言うならラーメン巡りですね(笑)

長谷川:食べ歩きのような感じですか?

榎澤先生:そうですね。わたしの場合は1日に何件も回ったりはしないですし、行列のできるような有名店に並んだりはあんまりしないんですよ。例えば国道沿いにあるようなごくごく普通のラーメン屋さんにあえて行ってみるのが好きですね。大学近くですと、小金井に「つばき食堂」というお店があるんですよ。そこは結構おいしかったですよ!おすすめです。

長谷川:僕も結構ラーメン好きで巡ったりするので参考になります!

質問7 学生時代に頑張ったことや、自慢したいことはありますか?

榎澤先生:学生時代にアルバイトで音楽配信サイトの運営をやっていました。今は「Spotify」や「Apple Music」とか、ある程度確立されたサイトがあって、この時代にあえて音楽配信サイトを立ち上げようという人はなかなかいないと思います。でも、私が学生時代の時は20数年前で、インターネットを使い始めの時代だったんですよ。楽曲1曲をダウンロードするのに20分かかるような時代で…。

長谷川:今じゃ考えられないですね…!

榎澤先生:だからこそ色んな人たちが音楽配信サイトを立ち上げたりしていて、私はインディーズの会社で音楽配信サービスの運営をやっていました。登録してくれているアーティストのライブを開いたりとか、CDを作ったりしていて当時はそれに熱中していましたね(笑)

長谷川:音楽配信サイトの運営なんて、なかなか貴重な経験ですね…!!

質問8 学生時代の失敗はありますか?

榎澤先生:就活だと思います。当時の大学ではキャリアに関する授業は、なかったと記憶しています。私は音楽ビジネスに興味があり、音楽産業に関連がありそうなゼミということで、マスコミを研究するゼミに所属していました。ただ、テレビ局や新聞社に就職したい人が多かったので、ゼミ仲間同士での就活情報がなかなか交換できなかったり…。
エントリーシートも色んな業界に100社ぐらい出したり、「数打てば当たる」のようなつもりで就活していたんですが、1社1社のエントリーシートや面接対策の質を高める方が重要だなということを後から気づきました。そういった感じで当時就活ではかなり苦労したので、それが失敗かなと思います。

長谷川:僕自身、絶賛就活中なのでためになります…!

質問9 学生時代に戻ったらやりたいことはなんですか?

榎澤先生:留学ですね。特に英語圏に留学していたら、今よりも英語を話すことについて構えずに済んだかもしれないですし、外国の方と深いコミュニケーションが取れたかなと思います。なぜかというと大学教員になってからまだ4年なんですけど、学生に教えること以外に「研究」をするんですよ。

長谷川:確か論文書いたり、発表したりするんですよね。

榎澤先生:そうですね。海外の学会で発表する機会があったんですが、その時にかなり英語を使う場面だったんですよ。そういう経験を経てもっと英語を学んだり、スムーズに話せたりしたらいいなと思うようになりました。
観光旅行をするたびにそう思うんですけど(笑)この仕事をし始めてからはより一層感じるようになりましたね。

長谷川:質疑応答なども英語で対応しなければいけないですもんね。

榎澤先生:そうですね。学会発表のために英語を必要とする人は世の中全体から見たら少ないですけど、企業に就職するとしても大学生当時に英語力があれば職業選択の幅が広がったんじゃないかなと思います。

質問10 今、学生たちにむけて送りたい言葉や漢字はありますか?

榎澤先生:嘉悦大学の学生に限らず20代前後の方への話ですが、今の日本ってマナーやモラルのレベルが上がっていて非常に暮らしやすいと思っています。経済的な話もマスコミでいろいろ取り上げられていますけど、極端な貧困に見舞われるということも減って、過ごしやすい国になっていると思います。
なぜこれだけ暮らしやすくなっているのかは過去の歴史を学べば知ることができるんですが、日本で暮らしていると実感することは中々難しいと思うんです。
そこで皆さんにお伝えしたいことは、観光でもいいので少しでも外国に行っていただきたいなということです。特に最近は海外の物価が高いと言われますけど、東南アジアの国々は、日本と比較して極端に高くないです。そういう国では日本にいるだけでは気づきにくいところで苦労している方の様子を見られたりすると思います。今の自分たちの日本の暮らしやすさが、どういった苦労の元に作り上げられたのか感じてもらえると嬉しいです。そうすれば、自分が社会のどのような分野で貢献していくかという、人生の軸が見えることがあると思います。

インタビューを終えて

今回榎澤先生にインタビューをさせていただきましたが、なかなか珍しい体験をお持ちで聞いていてとてもわくわくした取材となりました!
榎澤先生のお話にあった通り、私たちがこの国で快適に暮らせていることを実感することは、なかなか難しいことだと思います。大学の長期休みの際に旅行をしたり、留学など選択肢は様々ですが、時間のある大学生のうちになるべく経験しておきたいですね!
次回の教員インタビューもお楽しみに!


文責:学生広報部 長谷川 裕剛(経営経済学部3年) 

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