学生広報部レポート/園田研究会が小平ビジネスコンテストに出場!~最優秀賞受賞までの歩み
公開日:2024.12.12
どうも!学生広報部3年の横山です!
嘉悦大学では2年次から研究会に所属します。私は國田圭作先生の研究会で「行動デザイン」について学んでいます!國田研究会では学んだ「行動デザイン」の考えをもとにマーケティング大会などに出場していますが、8月4日(日)に行われた小平ビジネスコンテストにも國田研究会3年生が出場をし、最優秀賞をいただきました!
ということで國田研究会3年である私、横山が出場者として小平ビジネスコンテストについて準備から最優秀賞をいただくまでの様子を、レポートしたいと思います!
國田研究会について
國田研究会の取り組みについては学生広報部で取り上げているものがあるので、興味のある方はご覧ください!
國田先生について:学生広報部レポート/わくわく!先生にインタビュー!~10の質問を添えて~③園田圭作先生
関東マーケティング大会:國田研究会の学生が関東学生マーケティング大会に出場しました
國田研究会夏合宿:学生広報部レポート/胡蝶蘭農園に学生が自主提案!國田ゼミ合宿レポート
小平ビジネスコンテストについて
今回、國田研究会が出場したのは「ふみだそう!こだいらで~ビジネスコンテスト in Kodaira~」という「一般社団法人小平青年会議所」が主催するビジネスコンテストです。コンテストのテーマは「小平市が抱える課題を解決するビジネスプラン」。8月4日(日)に嘉悦大学のカエツホールで選考会が行われました。
今年度から始まったこのコンテストには、國田研究会を含めた4団体が参加しました。学生は私たちのみで他の参加者は社会人でした。
園田研究会での準備
國田研究会では、小平ビジネスコンテストの出場が決まった時点から1か月ほどかけてビジネスプランを作成しました。ビジネスプラン作成のおおまかな順序は以下の通りです。各手順についてどのように考えていったのか説明していきます。
1.小平の抱える問題を挙げる
ビジネスコンテストのテーマが「小平市が抱える課題を解決するビジネスプラン」なので、まずは小平が抱える課題を学生達で考えていきました。学生からは少子高齢化という課題が挙がったため、この課題を解決する方向に決まりました。
2.小平の魅力を挙げる
次に小平にはどのような魅力があるのかを考えました。大学は5つあることや、鈴木遺跡から分かる小平の歴史、小平グリーンロードの存在など、たくさんの魅力が挙がりました。一方で、僕たちが理解している魅力があまり認知されていないことも判明します。
3.小平の持つ魅力で課題解決のビジネスプランを考える
小平の持つ魅力を挙げ、本格的にビジネスプランについて考えていきました。小平の抱える「少子高齢化」を解決するために、学生内で2つのアプローチを考えました。1つは子育てをさらに行いやすい街にするために、「地域で取り組む母親の産後ケアと保育サポート」のビジネス案が出ました。産後ケアについては家事サポートや母親のメンタルサポートを、保育サポートは地域の方が保育園で延長保育を行う、保育園送迎を行うものです。
もう1つは婚姻率を上げるために「小平限定のマッチングアプリの作成」という案が出ました。マッチングアプリ会員の特典として小平グリーンロードを人力車で走る、ウエディングイベントを行うことも考えられました。
4.ビジネス案を一つに絞り内容を深める
それぞれどのようなビジネス案なのか、収益イメージはどういったものなのかを具体的に作成したうえで、2つのビジネス案のうちどちらが良いのか議論を行いました。その結果、「地域で取り組む母親の産後ケアと保育サポート」は利益を得にくいことから、婚姻率を上げる「小平限定のマッチングアプリの作成」を進めることになりました。
しかし「小平限定のマッチングアプリの作成」案についても競合が多く、利用者も限定的であり発展性が低いため、特典として考えていた「人力車サービス」を主軸に、「結婚したくなる街、小平」というテーマでビジネスプランを作成してくことにしました。
「人力車サービス」のビジネスプラン作成
人力車サービスは、浅草などの観光名所で多く利用されているサービスであり、利用目的は観光名所を案内されながらゆったり進むようなものです。しかし小平で行うにあたって、観光客に人気の観光地域と同じサービスは厳しいと考え、別の利用目的で小平で人力車に乗るビジネスプランを考えました。そして「観光ライドプラン」と「ウェディングライドプラン」の2つのプランが出来上がりました。
「観光ライドプラン」は駅から小平グリーンロード周辺のお店まで人力車で送迎するプランです。小平グリーンロードとは、花小金井駅や小平駅の近くを通りながら小金井公園の周囲を含め小平市内(一部、小金井市市内)を周回する全長約20キロの遊歩道(自転車・歩行者専用道)で、春は沿道の桜、秋は紅葉が楽しめます。外国人向けに和装コスプレを用意するなど、日常的に利用することができる観光プランとなりました。車夫は小平市にある大学の学生を起用するというアイデアに決まりました。
「ウェディングライドプラン」はカップル限定のプランで、和装になっていただき小平グリーンロードを人力車で周った後、最終的に小平ふるさと村(旧・神山家住宅)でウェディングフォトを撮影するプランとなっています。神山家住宅は、過去に「昭和の結婚式」を再現した婚礼会場にも使用されています。カップルだけでなくご家族も人力車に乗れるように5台ほどで行う、1日で1組限定のプランを考えました。
5.ビジネスプランを行うにあたっての収益計画を作成する
ビジネスプランの内容を具体的に決めた後は、事業を行うにあたってかかる費用・得られる収益について検討していきました。このプランの強みの一つが、大学を拠点とすることで基盤で行う(例:車夫サークルを通して、各大学から学生を車夫として呼び込む、人力車を保管する、など)費用を抑えることができる点です。そのような特徴に気を付けながら、小平青年会議所に所属する税理士の方から収支計画について事前に修正コメントもいただき、細かい点にも配慮しながら収支計画を作成していきました。
6.プレゼンスライド資料を作成する
収支計画を含めたビジネスプラン作成が終わり、最後にプレゼンスライドの作成を行いました。ビジネスプランの詳細については当日もエントリーシートを見て採点が行われるため、プレゼンスライドはわかりやすく、プラン詳細よりもエモーショナルな印象が伝わるように心掛けて作成しました。プレゼンの最初に流すイメージビデオの作成もその工夫の一つです。
小平ビジネスコンテスト当日
コンテストに向けて、ゼミ授業の時間も使って準備を進めていきました。そしてついに8月4日(日)ビジネスコンテストの当日になりました。
私たちが12時30分にカエツホールに集合すると、すでに小平青年会議所の方々が会場設営をされており、運営の方から本番の流れについて説明を受けました。
ビジネスコンテスト開始
出場者への説明が終わると、ビジネスコンテストのプログラムが始まりました。小平青年会議所の方から開会挨拶、審査員の紹介、そして各出場者のプレゼンが開始します。発表時間は8分間で行われ、その後5分ほど質疑応答の時間がありました。
4組の出場者のうち、嘉悦大学は3番目にプレゼンを行いました。当日は國田研究会3年4人のうち、私横山と青木さんの2人で登壇しました。イメージビデオを流した後、ビジネス案の概要、独自性・優位性について青木さんから説明を行い、私は収支構造、ビジネス案の実効性・継続性・発展性、小平市が抱える課題解決の視点について説明しました。青木さんの面白い掴みで私の緊張もほぐれ、プレゼンとその後の質疑応答をいつも通りの気持ちで行うことができました。
結果発表
全組の発表が終わると、審査員の方々の採点審査の時間を挟んだ後、いよいよ結果発表の時間となりました。優秀賞から先に発表され、緊張しながら聞いていると、なんと國田研究会が最優秀賞に!呼ばれた組は登壇し、小平青年会議所の理事長の方から表彰をしていただきました。審査員講評では、収益予測が楽観的すぎないかという指摘もいただきましたが、学生ならではのビジネスアイデアを高く評価していただきました。
感動した気持ちのまま、閉会の挨拶がされ、「ふみだそう!こだいらで~ビジネスコンテスト in Kodaira~」は終わりました。閉会後は当日いらっしゃった嘉悦大学の先生方にお褒めの言葉をいただきました。國田先生からも総評をいただき、解散となりました。
ビジネスコンテストという経験
今回は國田研究会で出場した8月4日(日)「ふみだそう!こだいらで~ビジネスコンテスト in Kodaira~」についてレポートしていきました!
今回の小平ビジネスコンテストは良い結果をいただくことができましたが、勉強する部分も多くあったと思います。個人的にプレゼンのクオリティにはまだまだ改善の余地があったと思いますし、プレゼン後の質疑応答や結果発表でも審査員の方から収支計画の甘さをご指摘いただきました。
初めてのビジネスコンテスト出場で幸運にも最優秀賞をいただくことができましたが、正直、もう少し頑張れたかもしれないという気持ちがあります。今回学んだ経験を忘れずに今後も國田研究会の活動を行っていきたいと思います。
文責:学生広報部 横山飛雄(経営経済学部3年)