学生広報部レポート/【祝】学生広報部100本目企画、学生広報部ができたわけ編
公開日:2024.02.19
こんにちは。 学生広報部4年の小林です。学生広報部ができて4年目の今年、ついに私たちの作る記事が100本目を迎えました。そこで記念すべき100本目に「学生広報部とは何か、学生広報部はなぜできたのか」を改めて紹介したいと思います。
学生広報部とは
学内の気になることや、おもしろい授業、先生を学生自ら取材し、大学のホームページ上に記事を掲載し、嘉悦大学での学生生活を高校生や学内・保護者・卒業生の方々へ伝える活動。
活動の流れ
編集会議で記事にするネタや企画を考える
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各担当で記事を書く
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部長にチェック・アドバイスをもらう
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記事を実際に 編集している先生方にチェックしていただく
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嘉悦大学のホームページにアップ
学生広報部の良いところ
1.文章を書く力が身につく
記事を書くには、文章力がないと書けません。最初は苦手でも、先輩や広報活動のプロで編集者でもある先生方が添削してくださるので、書いているうちに自然と書く力が身についてきます。
2.読者の目線で記事を書く力が身につく
記事を書く際、「読者目線」を意識して書くことで、読んでいる人の目線になって書く力が身につきます。
3.いろいろな先生と繋がりを持てる
私たちの記事は多くの先生方や、職員の方がいらっしゃるからこそ成り立っています。なので学生広報部に協力してくださっている先生方と親しくなれます。また、学生広報部では様々な授業の取材やインタビューをするので、授業を受け持っている先生方とも繋がりを持つことができます。
4.縦の繋がり 横の繋がりを持つことができる
学生広報部には1学年だけではなく、全学年の方が所属しています。ですから、普段あまり関わることのない先輩・後輩とも密接に関わることができます。
5.就職活動の際のガクチカつくり
自分が書いた記事が、名前入りで掲載されるので活動の証拠となります。また学生広報部は珍しい活動なので企業の方との会話にもっていきやすいです。
なぜ広報部ができたのか 今後について
これまで学生広報部についてご紹介してきました。ここからはなぜ学生広報部ができたのか、そして学生広報部の今後について、日々運営をサポートしてくださっている副学長の木幡先生とアドミッションセンターの牟田さんに伺いました。
インタビュー
学生広報部の発足理由
小林:初めに学生広報部ができた理由について教えてください。
牟田:大学にはアドミッションセンターという、高校生や先生、高校生の保護者の皆さんに大学のことを伝える部署はありますが、やはり大人が話すのと、実際に学んでいる学生がリアルな話をするのは少し違うかなと感じるようになりました。よりリアルな大学の姿を伝えるためには学生の皆さんの力を借りる方が良いのではないかと思いました。
木幡:なぜ学生広報部を立ち上げたのかというと学生の様子を伝えたかったというのが理由でした。嘉悦大学の学生がやっていることを誰が伝えるのかと言ったら、もちろん職員や先生が広報やSNSを使って伝えるという方法もあります。だけど、もっと学生が悩んだり、楽しんだりしている様子を大人が加工した綺麗なものではなくて、当事者の生々しい声をもっと出してもいいんじゃないかなって思っていました。
新聞部がある大学もあるけど、嘉悦大学には無いので、今更作るのではなくて、学生生活を通して、学生たちが将来に向けて何を考えたり、学んだりしているかというものを出していって欲しいと思っていました。大学生活はもちろん授業も大切だけど、授業だけじゃなくて、アルバイトや課外活動で忙しく過ごしていると思うので、今の学生生活を学生の目線で伝えて欲しいなと思っていました。なので、学生広報部ができたのは学生の目線で物事を伝えていって欲しいという想いからです。
学生広報部の発足までのプロセス
小林:学生広報部の企画から実現までどのくらいの期間を要しましたか? また、実現にあたり課題などがあれば教えてください。
木幡:実は嘉悦大学の学生が広報的なことをするということは結構前からありました。2012年~2013年くらいにICTや情報系の講義を担当する図子先生と私で、今の学生広報部の前身のようなことをしていました。その時は記事にはこだわらず、学生がキャンパスで見た風景や写真を載せるようなことをしていました。今でこそインスタグラムのようなSNSがありますが、当時は盛んではなかったので、大学のイベントなどの写真を学生が撮ってアップしていくってことをやっていました。そのような活動を続けていったんですが、活動していた学生たちが卒業してしまうと後輩たちには伝わらず、2017年くらいまで3年間続けてきましたが、活動が下火になっていきました。そんな中、次の新しいブランド戦略をどうしようかと考えていたところで、学生生活を学生の目線で発信していきたいよねという話になりました。そこで学生広報部を作ることになりました。
広報現職の濱地先生の存在
小林:学生広報部では現に広報関連でお仕事をされている濱地先生に校正をしてもらっています。学生広報部に協力頂いている教職員の多くが嘉悦大学の教職員ですが、その中で実際に広報関連のお仕事をされている濱地先生に来ていただいたのはなぜですか?
牟田:今まで嘉悦大学には広報を専門に教える先生はいらっしゃらなかったんですが、濱地先生が広報論の講義を受け持たれるようになって、学生広報部にも参加していただけるようになりました。
木幡:「嘉悦大学のブランド戦略をどうするか」という話の時から話し合いに参加していただいていたという経緯がありました。学生と接してご指導いただけるということだったので、学生が執筆する記事をどういう風に進めていくかということをプロのご指導をいただきながらやりたいということでご参加いただきました。教職員ももちろんいますが、外部に出す文章に関してプロの方は我々にはない視点を持ってらっしゃいます。なので、ここは教えを乞うて学生も教職員もプロから指導をいただいて製作物のクオリティを上げていきたいとの思いでご参加いただいています。
学生広報部発足時の思いとこれから
小林:学生広報部を作るときにどんな組織となって欲しいと思って作りましたか?
木幡:基本的に記事は学生が興味関心のあることを探し、記事にしていくという作業をやって、それから構成を教職員と調整していくという流れなんですけど、これは個人作業になってしまいがちです。ですが、同じ学生としてお互いに違う視点を持ってきて、おもしろさを探しあうような、刺激をしあうような関係であって欲しいと思っていました。そしてそれを次の代に伝えていって欲しいと思っています。嘉悦大学は先輩後輩の関わりが少ないので、その意味でもおもしろさを次の世代に伝えられるようになって欲しいなと思います。
小林:そんな思いもあったのですね。2020年の学生広報部発足時にコロナ禍で大学に通ったことがなかった1年生を学生広報部員として募集したのもそういった意図からでしょうか?
牟田:学生広報部には、授業の内容など、実際に大学生活を送る学生としての経験を伝えて欲しいと思っているので、1年生でオンライン授業でしか受けたことがなくても、オンラインならではの体験を伝えてもらいたいと思いました。
木幡:これこそなぜ学生広報部を作ったのかに繋がるんですけど、2020年当時の1年生は授業がオンラインだったので、我々も直接会うことができなくて、そういう学生が率直に今何を考えて、感じているのかを知りたかったし、それを伝えてほしかったので1年生だからこそ入って欲しくて募集しました。
小林:学生広報部が今後組織としてどういう風に成長していって欲しいですか?
牟田: 学生広報部が学生の居場所みたいになって欲しいなと思っています。もちろん記事を書く仕事もあるけど、それ以外でも大学生活を充実させるための1つのきっかけになれば良いと思っています。今はホームページに掲載する記事を書くことがほとんどですが、もっとこういう取り組みをしたい、など学生広報部のメンバーからアイデアが出てくると良いなと思っています。
木幡:これまで3年活動してきて、学生の皆さんは知識もそうだし、進め方も学んできたと思います。今は編集会議で濱地先生含めて進めていますけれど、自主的に動くチームであって欲しいなと思っています。全体を見られるような学生が出てきて、学生の動き自身を編集していき、その人を周りが盛り立てるような組織であって欲しいなと思っています。
小林:所属する学生がどのように成長していって欲しいと考えていますか?
牟田:一つの記事を作るのはすごく労力がかかることで、企画を考えて、アポを取って取材をして文章にして、修正して完成させるので粘り強くないとできないことだと思っています。大変な経験を通じて自分にはこういうこともできるんだって気づくこともあると思います。小さなことでもいいので学生広報部の学生それぞれが自分に気づきを持って少しでも向上していけるように諦めず、投げ出さず頑張って欲しいなと思っています。
木幡:学生自身も学生広報部の活動を通して、いろいろなところにアンテナを張って欲しいと考えています。今、身の回りで起きているおもしろい事って何かなっていうところです。おもしろいっていうのはただ笑うことだけではなく、興味深い、悩ましいことが沢山ある学生生活でどう解決すればいいのかというところまで含めて、おもしろさだと私は思っています。学生はやることが沢山あると思うけれど、大学の中で誰がどんな動きをしているのかというようにもっと周りに興味を持って欲しいと思っています。
小林:最後に学生広報部に興味がある在学生、嘉悦大学に入学を検討している高校生に向けて一言お願いします。
牟田:大学の4年間は、あっという間に終わってしまいます。なので、大学時代にいろんな経験をして欲しいし、いろんな人に出会って欲しいです。もちろん勉強も大事ですが、大学は勉強だけをする場所でもないのでいろいろな活動をしてほしいなと思います。だから大学生活の経験の1つとして学生広報部に入って自分が今いる場所の良いところを探して、外に発信していくということもぜひ経験して欲しいなと思います。
木幡:アルバイトってコンビニや飲食店など沢山あって、比較的イメージがついてできそうだなと感じてアルバイトを始めることが多いと思いますが、学生広報部は仕事のイメージがつきづらいです。取材して記事を書くというというのは、他のアルバイトとはタイプが違うのでアルバイトの中でも異色のアルバイトです。だけど、実務的な経験ができるし、自分一人で記事ができるわけではなく、いろいろな人と関わりあいながら、記事ができていきます。そんな経験を積みながら、いろいろな人にメッセージを届けたいと思う人に入ってきて欲しいと思います。また、働きながら、実務的な経験をしたい人にはぜひチャレンジして欲しいと思っています。
次回へ続く
今回は学生広報部とはどういう活動をするのか、学生広報部ができた経緯などをインタビューさせて頂きました。よりリアルな学生生活を伝えることを目的に発足したことを知り、私も大学生活のリアルをもっと発信していきたいと感じました。次回は学生広報部の初代部長と現部長に学生広報部の活動で大切にしていること、学生広報部の今後についてインタビューしてきました。お楽しみに。
文責:学生広報部 小林奈菜(経営経済学部4年)