学生広報部レポート/わくわく!先生にインタビュー!~10の質問を添えて~⑩真田幸光先生

こんにちは!秋めいてきたのと同時に寒暖差にやられそうな学生広報部4年の小平です。今回は、秋学期から嘉悦大学副学長に新しく就任された真田幸光先生にインタビューの機会をいただけましたので、学生広報部の代表として恒例の10の質問をぶつけてまいりました!

真田先生の経歴や過去の体験談など、たくさんお話してくださったので、楽しんで読んでもらえたら嬉しいです!

それではインタビュースタートです!

質問1 先生の専門分野を教えてください。

真田先生:僕の専門分野というと国際金融。それからその中で地域としてはアジア経済専門です。僕はもともと銀行員で、東京銀行という特殊な銀行にいたので、韓国や中国で新しいプロジェクトを立ち上げるときにお金を貸すということをやっていました。

質問2 先生の担当講義と、もしあればやってみたい講義はありますか?

真田先生:今担当しているのは、金融機関論という授業です。やってみたい授業は、嘉悦大学で言うところの研究会をやってみたい。

小平:どのような内容の研究会をおやりになりたいんですか?

真田先生:前に居た大学では、2年生の前期にビジネスマンとは何か、社会人とは何かっていう授業を座学で行って、事業計画を立てさせるという授業をやってたんだよ。自分が好きなことを背景にして事業計画を立てると面白いでしょ?
分かり易く言えば、喫茶店をやりたいとして、どこの場所で何人雇ってどういう風な機材を整えて喫茶店を開くか。コーヒー豆をどこから仕入れてくるかとかサンドイッチを作るのにパンをどこから買ってくるかとか、全部調べさせるし、キャッシュフローまで作らせる。本当に創業者と同じようにやらせる。それを後期に、発表する側は企業家で、聞いている方は資本家、あるいは銀行員という想定で発表する。そうするとビジネスとは何かっていうのが分かってくる。そのために、前期で実践的じゃない理論をきっちり教えてます。
3年生でも同じ流れで、やっぱりグローバル社会を知らないといけないでしょうってことで、もし自分が日本の総理大臣だったとして、どこかの国を選んで、その国と日本との経済外交政策を作ってこいという課題でやっていました。
だからそんなような授業を、研究会という形でなくてもいいからやりたいね。

質問3 専門の国際金融や地域経済の分野に進んだきっかけはありますか?

真田先生:僕はね、東京ガスとか東京電力とかインフラ産業に行きたかったんだ。それでも金融に、銀行になぜ行ったかっていう答えは簡単なんだよ。僕は慶應義塾大学の体育会の野球部に入ったんだよ。そこで当時の監督がね、「お前は東京銀行へ行け」と言ったからなんです。当時の東京銀行の常務だった方が、東大の野球部出身の先輩で、東大の野球部からはその時代東京銀行に何人も入っていたけど、慶應の野球部が1人もいないと。そこで一人送ってこいとか言われてたらしくて、それに私が選ばれて、慶應の野球部からの第1号生で東京銀行に入行したってわけです。

小平:自分の興味ではなかったんですね。

真田先生:これはもう指示だね。命令だからもう絶対逆らえない(笑)
ただ、普通の銀行だったら面白くないだろうけど、東京銀行は外国為替の専門銀行というグローバルな仕事をやっていて、そういう銀行だったら面白いなということで、モチベーションをそこで入れ替えて入行しました。

質問4 子供のころの夢はなんですか?

真田先生:よくぞ聞いてくれた!僕は子どもの頃アメリカの大統領になりたかったんだよ。

小平:アメリカの大統領ですか?

真田先生:そう。だってあれが一番偉そうじゃない(笑) 僕は何か知らないけど偉い人になりたくて、一番偉そうに見えるのがアメリカの大統領だったの。

小平:日本の総理大臣とかどうだったんですか?

真田先生:全然総理大臣なんて偉そうじゃないじゃない(笑)

小平:そうですか?僕は偉い人なんだなって思っていました。

真田先生:偉いと思ってた?多分間違いだよ。あんなもん全然偉くないぞ(笑)

質問5 これだけは負けないっていう自分の特技や特徴はありますか?

真田先生:しつこさだろうね。僕はね、諦めないよ。

小平:具体的なエピソードがあれば教えてください。

真田先生:例えば、一番最初の頃の諦めないエピソードっていうのは、小学生の時に僕が文章を書くのが下手でさ、作文を書くと先生が真っ赤にして返してくれる。そうすると悔しくてさ。普通は出して真っ赤にされて終わりなんだ。だけど、悔しいからもう一度出すと、それを真っ赤にして返す。それを20回くらいやったよ。お前はしつこいって言われて(笑)

小平:負けず嫌いなんですね!

真田先生:だって人にさ、お前出来てないって言われたら悔しくない?悔しいけどそのままでほっといたらそのままじゃん。だからそれを直すところまでやるんだよ。

質問6 最近ハマっていることはありますか?

真田先生:ハマっていることはないな。僕は継続は力なりといつも考えているから。だからずっと続けてやってるんだけど、そういう意味でハマっているっていうのは、一日生活して一番気持ちいいことっていうのは、今日立てた予定通りに一日が過ぎたときは一番気分がいい。そういう意味でハマってるよ。予定通りにいかなかった日は、なぜ予定通りにいかなかったのかなと。こんなに考えて今日の朝起きたときにこうやって過ごそうと思ってたのに、何が悪かったのかなって考えることにハマってる。

小平:一日を綺麗に終えるといい気持ちになるってことですね。

真田先生:いい表現をするね(笑) 一日綺麗に終えたら気持ちいいじゃん。綺麗にっていうのは人によって違うわけだよね。僕の場合には自分がイメージした通りに一日過ごせたならば綺麗にっていう感覚だな。

質問7 学生時代に頑張ったことや、自慢したいことはありますか?

真田先生:野球あっての大学という感覚だから野球しかない大学生活だったな。

小平:勉強よりも野球という感じですか?

真田先生:勉強もしたよ、慶應の場合当時は1年生で何単位とらないと2年生に行けない。それで1年生は2回しかできないから、ダメな人はそこで退学にされるから勉強もして野球もしてって生活。僕はそれなりに嘉悦大学でいうところのS評価が多かったよ。3分の1ぐらいSなんだよ。結構すごいでしょ?(笑)

小平:厳しい野球をやりながらその成績はすごいですね!

質問8 学生時代の失敗はありますか?

真田先生:学生時代の失敗なんて山ほどあるよ。僕は最後怪我しちゃって、主務っていうマネージャーの仕事をやったんです。選手たちを神宮へ送り出したりとかをやらなくちゃいけないんだけど、バスがちゃんと来なくて選手が神宮の時間に間に合わなく、結果、試合の時間ギリギリで行ったりとかしたから、練習もあんまりやらないで試合に出たり。そんなような細かいミスならいっぱいある。そんなミスがあることを前提にして、いかに大過なく過ごせるようにするかってところが知恵なんだよ。いかに大きな失敗にならないようにするのかってことを学んだね。

質問9 学生時代に戻ったらやりたいことはなんですか?

真田先生:戻りたくないな…(笑)

小平:野球部がなかったとしたらとかでもいいんですけど…。

真田先生:でも戻ったら遊びたいかな。だってみんな楽しそうじゃない。それは遊びも含めて楽しいんでしょ?どうやって遊ぶのかなってちょっと教えてもらいたい。

小平:僕はサッカーをずっとやっていたので、100%の力じゃなく、初心者とかを含めて教えあったりするっていうのが好きなので、サークルとかそういう感じで遊んでいます。

真田先生:そういう遊びはいいね。同じ遊びだけど僕も野球を教えたいよ。監督とか指導とかをやりたいな。学生だったらそういうのをやってみたい。今あなたの話でそう思った。

質問10 今、学生たちにむけて送りたい言葉や漢字はありますか?

真田先生:送りたい言葉は、とにかく元気出して生きてくださいってことだね。

小平:その理由をお伺いしてもいいですか?

真田先生:元気が無かったらつまんない人生でしょ。自分でやる気を出して生きていってもらいたいなって。

小平:やる気の出し方は何でもいいんですか?

真田先生:何でもいい。自分の好きなことに特化してでもいいんじゃないの。僕だったらスポーツだったけど、本を読むのが好きだとか、いろんな人がいるじゃない。その好きなことに燃えられるようなものを作ってほしいなって。その結果としてできれば人様の役に立って、ありがとうって言ってもらえるような毎日を送って貰えたらいいなと思うんだ。それが僕のお願い。

小平:僕もそうなれるように頑張ります!

インタビューを終えて

今回、新しく副学長に就任された真田先生にインタビューを行わせていただいて、一番感じたことは、真田先生のパワフルさです。学生にも負けない活力と自身に満ち溢れているなという印象を抱きました。

質問にもひとつひとつ丁寧にわかりやすく事細かに答えてくださる様子を見て、嘉悦大学の学生が質問をしに真田先生のところへ訪ねるというイメージがすぐに湧いてきました。教職員と学生の距離がすごく近い嘉悦大学にもすぐに馴染んでいただけるのではないでしょうか?

今回真田先生にはたくさんお話をしていただけましたが、泣く泣くカットしたところも多いです。カットしてしまった中では、しつこさを支えるものとして「体力」とおっしゃっていたのが印象的でした。「気力・知力・体力」この三拍子がそろってないとだめと聞いてそんな人間になりたいなと活力が湧いてきました。

また、お忙しい合間を縫っての取材だったこともあり、戦国武将、真田信之の直系の子孫だということに関する質問を一つもできなかったことが心残りですが、気になる方はぜひ真田先生に直接聞きに行ってみてはどうでしょうか?

きっととても丁寧に質問に答えてくださると思いますよ。

次回の10の質問記事もお楽しみに!


文責:学生広報部 小平 奏(経営経済学部4年) 

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