学生広報部レポート/胡蝶蘭農園に学生が自主提案!國田ゼミ合宿レポート
公開日:2024.01.16
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胡蝶蘭農園に学生が自主提案!國田ゼミ合宿レポート
嘉悦大学には約20のゼミがあり、学生は様々な研究テーマの中から学びたいものを選んでいきます。私、学生広報部2年の横山もいくつもあるマーケティング系ゼミの中から、「行動デザイン」を研究テーマにした國田ゼミに入りました。
そんな國田ゼミでは2023年の夏にゼミ合宿を行い、企業見学に行きました。ゼミ合宿では、企業見学をしたことで見えてくる、企業の抱える課題を考えましたが、合宿後のゼミでは、その見えてきた課題に対する解決策を学生目線で考えるということを約20時間かけて行いました。そして、先日その案を、見学した企業に直接提案しました。
今回は國田ゼミのゼミ合宿後から提案まで、どのような授業を行ったのかをレポートし、嘉悦大学が行っている学びについて紹介できればと思います!
國田ゼミ合宿について
9月6日(水)から7日(木)に千葉県富津市にあるNPO法人 Alon Alon(アロンアロン)さんのAlon Alonオーキッドガーデンで企業見学を行い、アロンアロン理事長 那部智史様からお話を伺いました(見学から提案まで、國田ゼミ・榎澤ゼミ合同での取り組みになります)。
國田ゼミの学び、夏に行ったゼミ合宿の概要と、訪問先の企業アロンアロンさんについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ゼミ合宿後の授業について
夏のゼミ合宿後からアロンアロンさんへのプレゼンまでのゼミの授業内容について、順に説明していきたいと思います。
秋学期國田ゼミ第一回授業~プレゼン発表間まで
ゼミ合宿後は、見学したことで改めて見えてきたアロンアロンさんの抱えるマーケティング課題について話し合いました。その結果、企業全体の成長のためには、現在の胡蝶蘭販売に加えて、企業資源を活かした新規事業が必要ではないかという結論に至りました。
アロンアロンさんへの新規事業提案を考えるうえで、一つの指標をゼミの中で定めました。それは理事長 那部智史様の「障がい者の労働賃金の問題」「日本の農業従事者問題」に対する思いに必ず応えることです。
那部理事長は現在の福祉施設で働く障がい者の低い賃金と、年々減少している日本の農業従事者数を同時に解決する切り口として「農福連携」を掲げ、モデルケースとして「アロンアロン」を立ち上げました。
そんな那部理事長の思いに沿う案を、2回の授業時間を使いゼミ生で考えていきました。1回目の授業では、事前に考えてきた案を付箋に書き込み、ホワイトボードに全員の付箋を貼り付けます。胡蝶蘭をアートにする、胡蝶蘭を美容に合わせる、など多くの案が出ましたが、ホワイトボードに貼り付けることで、貼られた案のまとまりについて気付きがあり、大きく3つの案が出てきました。それぞれは違う事業分野なのですが、「美しさ」(BEAUTY)というコンセプトで大きく括れることも見えてきました。こうして提案する内容が決まると、2回目の授業ではそれぞれの案についてゼミ生が資料を作成し、先生に向けて発表を行いました。企業への提案ということでプレゼン内容もそこでしっかり詰めていきました。
10月30日(月)提案当日
2回の授業を通じて準備をしっかりしたうえで、提案当日は開始時間13時の2時間前には大学に集まり、最終確認をしていきます。全員の資料の最終調整を行った後は、いよいよ提案本番になりました。提案はアロンアロン理事長 那部智史様、A&Aマーケティング代表取締役社長 池田博様に対して、Zoomで行われました。
まずは冒頭、國田先生から今回の提案のテーマについて説明を行いました。アロンアロンさんで取り扱っている胡蝶蘭の本質価値は「美しさ」である、という着眼を起点に、新規事業のコンセプトを大きく「ALON ALON BEAUTY」と括り、そのコンセプトに基づいた3つの事業提案を行うことを伝えました。説明の後は、一つの案に対して学生一人が担当する形で、学生が考えた3つの案をアロンアロンさんに提案しました。
開始から1時間後。つたないながらも提案を終えることができ、那部理事長からの質問の時間になりました。提案を行うにあたって私たちがゼミの中で指標にしていた、那部理事長の「障がい者の労働賃金の問題」「日本の農業従事者問題」に対する思いに関わる質問や事業としての提案内容についての質問があり、國田先生にサポートして貰いながら答えていきました。
質問の後には、那部理事長から感想もいただきました。現在アロンアロンさんでも行っている事業と今回の提案の共通している部分に触れ、学生の提案を評価していただき、國田ゼミのアロンアロンさんへの提案は終わりました。
提案を終えて
今回は10月30日(月)に國田ゼミでアロンアロンさんへ自主提案までを行いましたが、学生という立場で企業に提案を行う機会は珍しいのではないかと思います。私自身学生同士でプレゼンをすることはあっても、学内を出て企業の方に提案を行うことは初めてでした。
だからこそ、提案に向けて事前に念入りな準備をしてきましたが、本番で気づくこともたくさんあり、國田先生の説明の仕方や発表資料づくりも含めて、今回の提案は貴重な学びになりました。今後は学んだことを自身の力として身につけたいと思います。
以上が夏のゼミ合宿からその提案までのお話でした。最後までお読みくださり、ありがとうございました!
文責:学生広報部 横山飛雄(経営経済学部2年)