学生広報部レポート/嘉悦のゼミ みんなはどう選ぶ?

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嘉悦のゼミ みんなはどう選ぶ?

大学生にとって進路の一つともいえるゼミ。

またの名を研究会とも呼ばれ、少人数でテーマに関する研究を行うゼミ(研究会)は嘉悦大学にもあり、2023年の現在は約20以上ものゼミが存在します。 多種多様な研究テーマのゼミがある中、はたして学生は何を基準に選んでいるのでしょう。本記事では、2023年度から新たにゼミに所属する新2年生の、選んだ理由、決め手を見ていきます。

まずはカリキュラムから

嘉悦大学では入学の初年次から基礎ゼミ(基礎ゼミナール)というものを履修します。 基礎ゼミで1年間、大学生活において大切な、考える・調べるなどのアカデミックスキル、話す・聞くといったコミュニケーションスキルを学んだのちに、学生達は自分に合ったゼミを選んでいきます。

新2年生の心境を覗く

資格取得に取り組むゼミから、デジタルテーマパークを研究するゼミまで幅広いゼミがある中で、学生はどう選んでいるのでしょう。

そんな折、ちょうどゼミについて話し合っている新2年生がいました。 せっかくなので覗いてみましょう。

ちょうど学内で話し合う2023年度 新2年生
左 長谷川ユーゴ 右 横山トビオ

トビオ:僕たちも2年生になって新しくゼミが始まるけど、ユーゴはどこのゼミにしたんだっけ。

ユーゴ:僕は飯野ゼミにしたよ。トビオのゼミは……なんだっけ?

トビオ:國田先生の國田ゼミだよ。これで3回目だから覚えてほしいな(笑)
僕たち1年生は予め、ゼミの説明会を行う研究会選択フォーラムでそれぞれゼミを見比べたけど、ユーゴが飯野ゼミに決めた理由って聞いてもいいかな?実は他の人のそういう話って興味があったんだよね。

ユーゴ:全然いいよ!言われてみれば、選んだ理由は人それぞれだし気になるかも。

ユーゴの理由

ユーゴ:僕は初めのうちはマーケティングと会計の方面で迷っていたかな。ただ、僕って小さい頃からキラキラ光るものが好きで、小銭ばっかり触っていたからか、お金が好きな自分がいてね。それなら会計に進んだ方がいいなと思って、研究会選択フォーラムでは会計系のゼミを見てまわったかな。

トビオ:ユーゴ、小銭の光沢に敏感だもんね(笑)
そういえば会計のゼミは4つぐらいあったと思うけど、そこからの決め手はあったの?

ユーゴ:一番は先生が理由かな。1年生のときに飯野先生の簿記の講義を履修していたんだけどね、簿記の授業って専門的な用語や計算がとても多いんだ。毎回配布されるプリントも解いて提出しなきゃいけなくて大変なんだけど、飯野先生は専門的な用語でもかみ砕いて教えてくれるから、すんなり理解できて面白かったんだよね。簿記の楽しさを教えてくれたことが一番の理由で、次に雰囲気かな。会計のゼミの中には資格取得にストイックなゼミもあるって耳にして、そういう情報を聞き比べて考えた時に、慣れ親しんだ飯野先生のゼミが僕の性に合っている気がしたんだよね。

トビオ:なるほど、先生が決め手なんだね!

トビオの理由

ユーゴ:そういうトビオはどんな理由?

トビオ:僕の國田ゼミも先生で決めた感じかな。
これは大学入学前までさかのぼるんだけど……

ユーゴ:結構さかのぼる⁉

トビオ:いや、実は嘉悦大学を選んだきっかけがゼミを担当する國田先生なんだよね。
えっと、僕が農業高校に通っていたことは話したっけ?

ユーゴ:たしかおじいちゃんが農家をやっているからだっけ。

トビオ:そうそう。卒業後はそこを継ぐつもりでいるんだけど、継ぐにあたって農業関連の知識以外にも経営とか経済とかを学んだほうがいいかなと思って、大学はそういう方面に進むことを決めたんだ。そうして進学する分野を決めて、いろんな大学を探す中で嘉悦大学に出会ったんだけど……
ときにユーゴは行動デザインって知ってるかな。

ユーゴ:あー何だっけ、授業でやったような。
でもたしか國田先生の研究だったよね。それは自信ある。

トビオ:そこだけ自信ある(笑)。 ユーゴの言う通り國田先生は行動デザインを研究しているんだけど、これが一体どういうものかというとね、

「価値が伝わらない→人が動かない」という課題を根本から解決する新しいマーケティング手法

なわけです。

ユーゴ:おお……なるほど?

トビオ:無理に納得しなくて大丈夫。具体的なエピソードも交えて説明するね。
例えば、電動キックボードは知っているかな。

ユーゴ:たまに都心とかで見るあれだね。

トビオ:そう。でも実際は、そこまで普及してないのが現実としてある。その理由の一つとしては自転車やオートバイで十分だったりするからなんだよね。

ユーゴ:確かに、わざわざって感じがするね。

トビオ:そんな電動キックボードだけど、旅館や温泉街だとどうかな。

ユーゴ:旅館や温泉街?
自転車やバイクよりも優れている点といえば……なんだろう?

トビオ:ところで、旅館とかで浴衣に着替えて観光地巡るの大変だよね。

ユーゴ:まあ確かに。自転車とかこげないし車で移動するほどではなかったりするしね。下駄で歩くのも大変そう。

トビオ:でもそんなところに浴衣でも移動できるものがあったら?

ユーゴ:んー、なんだろう……あ!もしかして⁉ トビオ:そう!ここで電動キックボードなわけなんだ。日常では選択肢に挙がらない電動キックボードだけど、旅館や温泉街で、浴衣に着替えて周りを散策したい、ちょっと遠出がしたいって場面で電動キックボードは価値が生まれてくるんだね。

ユーゴ:なるほどな~

トビオ:これはあくまで一例だけど、こんな風に根本から解決するような仕掛けを研究することが國田ゼミの活動であり、行動デザイン研究というわけなんだ。
加えて國田先生は博報堂の行動デザイン研究所で所長を務めていたっていう、なんかすごい肩書を持っていて、この人の下で学ぶことで将来の経営に役立てられればいいなと思っているよ。

ユーゴ:行動デザインって面白いんだね。
ただなんというか、僕のゼミを選んだ理由とギャップが……(笑)

ゼミの相性やこれから

トビオ:僕もユーゴも自分なりの理由があってゼミを決めたわけだけど、必ずしも合っているかは分からないって基礎ゼミの先生は言っていたよね。

ユーゴ:たしか、ゼミを変える先輩も珍しくないって言っていたね。だからこそ1年生のうちにいろんなゼミを見ておくことが後々、大事になってきそう。

トビオ:もしかしたら僕も農業とは違う道に興味が湧いてくるかもだしね。
そんなふうにまあ、これからゼミが始まるわけだけどユーゴは抱負とかはある?

ユーゴ:抱負か~。あった方が良いよね。
やっぱり会計系のゼミだから資格は取りたいかな。将来は税理士になりたいから今年中には日商簿記2級の資格を取得したいね。
そういうトビオは?

トビオ:僕は國田先生の講義を取れる限り取る!かな。
資格みたいに明確なものじゃないんだけど、國田先生目的で大学に来たわけだから、吸収できるものはなるべくって考えからだね。
あと、もう少し先の話なんだけど國田ゼミは3年生になると関東マーケティング大会っていう大会に出場するから、2年生のうちはそれに備えるべく、知識を蓄えたいね。

ユーゴ:そんな大会もあるなんて知らなかった~。何はともあれ、お互い納得のいく学生活になればいいね、っとそろそろ授業だからもう行かないと。じゃあまた!

トビオ:また!

あとがき

二人の会話を覗くことで、ゼミの理由を探ることができました。二人の共通点としてはなりたい姿からの逆算、そして担当教員でゼミを選んでいましたが、ゼミを選ぶ理由は二人の通りではなくそれぞれ存在します。どのゼミにしようか悩んでいる1年生の方は、今一度自分と向き合うことで、自ずと選ぶべきゼミが見つかるかもしれません。また、トビオとユーゴの会話の通り、途中でゼミを移る選択肢もあるので、柔軟な考え方も大切です。本記事がゼミ選びで悩む学生、進学を考える高校生の参考になれば幸いです。

追記

多種多様な嘉悦のゼミは↓のリンクから概要が分かります。興味のある方はぜひ!

https://www.kaetsu.ac.jp/faculty/economics/research/

おまけ

文責:学生広報部 佐藤 玲央(経営経済学部4年)

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