エンタメ領域でマーケティングを実践〜新人Vtuberのファンイベントを学生がプロデュース

現在、VTuber(バーチャルYouTuber)市場は激戦状態にあり、新人Vtuberが売れていくにはベテランの発想を超えるマーケティングが必要とされています。そこで嘉悦大学内海研究会の17名が、コアターゲットである学生として「VTuberとこんなことをしてみたいという夢をそのまま叶える」をコンセプトに、既存のファンだけでなく新規ファンの獲得を目指したイベントを企画しました。RED゜TOKYO TOWERといった先端のエンタメ施設やVTuberプロダククションと産学連携し、マーケティング科目の学びを活かして全てを自分たちで製作、VTuber業界でも注目を集める新しい取り組みを行いました。

初の取り組みでお手本はありません。まずは「VTuberとこんなことをしてみたい」というニーズを、学生間やSNSなどでリサーチ。そしてプロからのアドバイスも得て、関係者へ度重なるプレゼンテーション。OKが出たら、学生一人ひとりの得意や好きを活かして3~4人のチームに分かれ、コンテンツタイムライン製作、プロモーションのビジュアルデザインやSNS展開、音響や映像配信を責任を持って担当し。緊張の中で本番でしたが、頑張るリーダーを中心に皆が一つになって大成功しました。連携した施設やプロダクション、そしてVtuberも可能性を感じ、次の展開も期待されています。

嘉悦大学では、需要の高いマーケティングのスキルを実践教育で学ぶことを大切にしています。学外の方々とコミュニケーションをとり、何度も足を運んで現場を知り、チームで協力し合い最後までプロジェクトをやり遂げることで、企画の仕事に自信を持って取り組めるようになるはずです。新しいエンタメ市場で、研究生の中から、未来のエンタメを切り開き作り出していく学生が生まれてほしいと願っています。

研究会では「エンタメ×社会課題解決」に取り組むチームもあります。高齢者がデジタル社会に慣れ親しむために何が必要か?という行政でも悩み多きテーマに対し、学生が提案したのが公共施設での「ゲーム体験イベント」でした。学生が選び抜いた簡単なゲームを使い、お年寄り一人ひとりにデジタルの楽しさをお伝えする企画は毎回とても好評で、連携先の港区からは拡大開催のリクエストもいただいています。このように好きな事を通じた「学び」なら、きっと楽しく深く取り組めるはずです。研究会では今後も、エンタメのような学生が興味のある分野でのマーケティング学習機会を増やして行きたいと考えています。

プロジェクトで一番大切なのはチームに対する責任感です。困難な時も仲間と一緒に全力で取り組めば、成功も失敗も大きな学びにつながります。そして将来、社会に出て困難な問題にぶつかった時でも、様々な人と関わりながら積極的に行動し最適の解を見つけ出せるよう、日々学生たちは学びを深めています。

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