学生広報部レポート/嘉悦大学の海外短期研修制度って?(フィリピン・セブ島編)中編
公開日:2023.03.07
学生広報部レポート/
嘉悦大学の海外短期研修制度って?(フィリピン・セブ島編)中編
英語を海外で学ぶ機会!短期研修制度について
前編では、嘉悦大学の学生たちがフィリピンに行くまでの過程やフィリピン到着後に感じた食や文化の違いを紹介しました。今回の中編では、嘉悦生がフィリピンの養護施設へ訪問した体験レポートをお送りします。
前編はこちら
今回の短期留学、正式名称は「フィリピン短期研修」と呼ばれていて、2週間の海外英語研修の事を指します。コロナ禍の影響で2年ほど中止していましたが、今年度(2022年度)に再開されました。海外短期研修の目標は英語の学習ですが、現地でのプロジェクトには、ボランティアや社会勉強なども含まれており、フィリピンの様々な文化や社会について身を持って体験できる制度となっています。
対談者紹介
- 佐々木陸羽(写真左)
嘉悦大学経営経済学部3年生
海外ドラマや洋画が大好き!
- 大内陸渡(写真右)
嘉悦大学経営経済学部1年生
都心や知らない街に行くことが大好きです!
養護施設の子どもたちへのカレー作り(3日目)
大内:3日目、午前にカレーの準備、午後に養護施設とダンプサイトに行きました。朝にみんなで集まって、コーディネーターの土屋さんが借りてくださった場所で現地の学生やメンターの方と一緒にカレーの具材を洗ったり切ったりしました。カレーは午後に行く養護施設の子どもたちにふるまうために準備しましたね。ここでもチームごとに分かれて会話することで、仲良く交流することができました。英語の勉強にもなって、楽しみながらカレーの準備を頑張りましたね。
佐々木:そうそう、僕たちのチームは、音楽の話がすごく盛り上がって、フィリピンの人たちがどんな音楽を聴くのかをGoogle翻訳を使って聞いたりしてたね。フィリピンの学生さんたちは、フィリピンの音楽ではなく、エド・シーランのような洋楽を聞いてることが多いみたいで、英語を理解できるからこそ、英語の曲を聴くみたいだね。日本はどうなのって質問された時も、日本はJ-POPが多いってことを伝えたりして、音楽という共通の話題を話せて楽しかったなあ。
養護施設に行って
大内:カレーの準備を終えたら養護施設に向かいました。子どもたちはいろんな年齢の子がいましたね。今まで行った場所は教会やショッピングモール等で、あまり驚きはなかったのですが、養護施設に行ってみて、こういう場所もあるんだなと考えさせられました。でも、子どもたちに対してかわいそうとは思いませんでした。親に会ったことのない子もいて、辛い思いをしている子が多かったと思うんですが、子どもたちはすごく明るかったんですよ。笑顔の子が多くて、僕らを歓迎してくれたから、寂しそうだなとかは思わなくて、そういう気持ちにさせない子どもたちはすごいなと感じました。
佐々木:本当にいい子たちだったよね、ダンスを教えてくれたり、僕たちが英語を理解できていないときは、ジェスチャーで教えてくれたり、ゲームをやって得た景品のお菓子を年少の子どもたちに分けてあげたり。すごく大人っぽく感じたし、僕たちを歓迎してくれたんだよね。
大内:そうですね。持ってきたカレーをふるまったり、ゲームをしたり。日本のカレーは好評でしたね。
佐々木:お皿を片付けてくれる子もいたね。そのあとみんなでたくさん写真を撮ったり。養護施設ではいろいろ勉強できたね。
大内:養護施設の中には台風で壊れてしまった建物があったり、そこの修繕費用が足りないから直せないこともあったりしたらしいですけど、僕たちから見ると、その状況でも子どもたちはすごく楽しそうに見えました。本当に強い子だなって思いました。
ダンプサイト
大内:養護施設の後は、ごみの廃棄場で暮らす不法滞在者の街であるダンプサイトという場所を訪問しました。そこで暮らす子どもたちにハンバーガーやお菓子を配りました。虫も多く、道も整備されていないし、小屋もトタンと木でできていたり、豚や鶏を放し飼いにしていたりする場所で、すごく衝撃的でした。佐々木さんはどう思いました?
佐々木:僕もすごく衝撃的だった。歩くスペースもなかったり、下水道が垂れ流しだったり、そこの上をみんなが歩いていたり、においもきつく、服を着てない子どもたちもたくさんいたから本当にショックだった。でもハンバーガーを配るときはみんなで並んでくれたり、年少の子どもを優先で並ばせてくれたりと、この場所の子どもたちも、僕らと同じなんだと理解できたからこそ、かわいそうだと感じたね。
大内:そこでも僕は、子どもたちがすごく元気で陽気だったように感じました。現地の子どもたちにとっては、その環境が当たり前だと思ったし、僕らにとっては厳しい生活に思えても、彼らにとっては慣れた環境なんだなと理解することで、複雑な感情になりました。
佐々木:たしかに。あと感じたのは、今まで日本にあった募金の意味が理解できたとともに、募金がどのように使われているかを知る事によって支援の大切さを感じたね。だから、その日のヒアリングは、みんな少し暗い真面目なヒアリングになったけど、旅行感覚から勉強をしに来たんだということを実感できた日になったよね。
セブの名門!サンカルロス大学を訪れ気づいた2人!(4日目)
大内:4日目は、フィリピンのセブにあるサンカルロス大学に行きましたよね!
佐々木:行ったね! 現地の学生ボランティアの子の中でもサンカルロス大学に通っている子もいたし、セブの名門大学だね。
大内:海外の大学へ実際に行って見てみるという機会でしたね。サンカルロス大学の学長や先生のお話によると、フィリピンで有名な方を輩出していたり、日本をはじめ、色々な国からの留学生を受けていると聞きました!
佐々木:キャンパスがきれいで、教会や美術館もあったね。学部が70近くもあって、キャンパスもたくさんあるから、嘉悦大学とまた規模の違う大学だったね。教会で僕は、お祈りをする体験ができたけど、美術館はどうだった?
大内:静かな場所ということもあり、美術館ではとても緊張しました。僕は、フィリピンにいる鳥や爬虫類などのはく製にすごく興味を持ちました。日本では見たことがない生き物がいてビックリしましたね。
英語の技能を高めることができた英会話レッスン!(5、6日目)
大内:5、6日目は、英語のリスニングとスピーキングを勉強しましたよね。
佐々木:僕は、スピーキングが苦手だったけどフィリピンに来て日常的に周りのみんなが英語で話しているのを聞いているから、日本で英語を学ぶ時よりもできた気がする。
大内:僕も、特にスピーキングが苦手だったんですけど、自然と話せるようになっていたと思います。現地の先生方が楽しくわかりやすく教えてくださったので、英語力が身につきました。
フィリピンの子どもたちVS嘉悦生でスポーツフェスティバル!(7日目)
佐々木:僕、スポーツ自体すごく苦手だったから、7日目のスポーツフェスティバルをやる前は、足引っ張っちゃうのが怖くて絶対に参加したくないと思っていました。だけど、現地の学生も「参加してみる?」と聞いてくれたり、「全然大丈夫、気にしないで」とか「Good game!」と言ってくれて。一歩勇気を出してみたらすごく楽しかったし、みんなとの距離がぐっと縮まった!スポーツフェスティバルやってみて良かった!と思えた日だったな。
大内:僕も、あの日は現地の学生や子どもたちととにかく楽しくスポーツができました。バスケットボールやドッジボールなど色々な競技で競いましたが、現地の子たちの運動神経が良すぎてビックリしちゃいました。お互い年齢を忘れて熱くなったり楽しんだりできましたね。現地の学生も子どもたちも嘉悦生もごちゃまぜのチームで競い合って、勝ったチームは賞品の大量のお菓子を子どもたちと分配して喜びを分かち合っていましたね!
セブの海の魅力を心と体で感じた新たな経験(8日目)
大内:8日目はセブの海に行ったんですけど、すごくきれいでしたよね。
佐々木:きれいだった。僕たちは、ボートに乗って、別の島にアイランドホッピングに行ったんだけど、その途中で船を止めて、シュノーケリングをしたよね。僕はずっと写真を撮っていた。
大内:僕はもうきれいすぎて、テンションが上がって、深い海に飛び込んだんですよ。そしたら、溺れかけて、どうしようどうしよう!となっているところを、参加者の3年生が飛び込んで、助けてくださって。ついこの間までは初対面だったのに、助け合える仲にまでなれたと、すごく嬉しい気持ちになりました。知らない間に名前を呼びあえるほど仲良くなれていて、海がより楽しく感じられましたね。
佐々木:島に着いた後も白いビーチがすごくきれいで感動したり。そこで海鮮料理を食べたり、ビーチバレーをしたり。砂浜は真っ白でサラサラで、空も真っ青で雲が大きくてきれいだったよね。行く前からみんな期待してたけど、期待以上だったよね。海だけでも行く価値がある。色んなことを忘れて、息抜きできた一日だったね。そして次の日からは、ビジネスフェアに向けた準備が本格的に始まっていったよね。
後編を前に
フィリピン短期研修の中盤では、フィリピンの養護施設へ行き、現地の子どもたちと交流をしました。言葉が伝わらない中でもお互いの文化を楽しく伝え合うことができました。 セブの海は、セブ島らしい透き通ったきれいな海で大満足しました。実際に現地に行かなければ知ることができない経験は実際にあるのだと感じました。
次回は、嘉悦生たちがフィリピンでビジネス!?フィリピン短期研修後半も盛りだくさんな体験をお届けします。お楽しみに!
文責:学生広報部 大内陸渡(経営経済学部1年)