学生広報部レポート/学内アルバイトの裏側を覗いてみた

学生広報部レポート 学内アルバイトの裏側を覗いてみた ~学生が学生をマネジメント⁈謎の組織SA/TAワーキンググループ編~   皆さんは嘉悦大学にある「学内アルバイト」という仕組みを知っていますか?1年生の初年次教育において先生と学生の中間的存在になり、講義の補佐を行うSA(Student Assistant)をはじめ、嘉悦大学には8種もの学内アルバイトが存在しています。今ご覧いただいているこの記事も学内アルバイトの1つである学生広報部が手がけています。今回からそんな学内アルバイトで実際に働いている学生に協力してもらい「どんなことをしているのか」「こんないいところがあるよ」という裏側を皆さんにお届けすることで、在学生の皆さんには、学内アルバイト挑戦のきっかけに、これからの嘉悦大学への入学を考えてらっしゃる方々には、学生生活の参考になればと思います。 第1弾となる今回は、そんな嘉悦大学の学内アルバイトの花形である、1年生の基礎ゼミなどで必ずどの学生も関わるSAの活動を陰で支えている「SA/TAワーキンググループ」に密着していきたいと思います!実はこの「SA/TAワーキンググループ」はこの記事を書いている私、小平が所属しているんです!(学内アルバイトは複数掛け持ち可能で、私は学生広報と兼任してます!)そこで、今回は普段の活動から先日行われた春学期前期全体会の裏側などをSA/TAワーキンググループの2年3人の座談会形式でお伝えします。   座談会の前に 座談会の前にSA/TAワーキンググループ(以下:WG)がどのような組織なのかということを簡単にお伝えします。WGとは、基礎ゼミナールやICT、グループワーク技法、データサイエンスなどの講義を受け持つ、白鳥先生が担当している学内アルバイトの一つで、SAのサポートやマネジメントをしています。具体的な仕事はSAの募集・採用業務や、全体会・トレーニング会の開催などがあります。 今回の座談会の中心である全体会というのは年に4回、SAを対象に「SA同士の親睦を深める」「SA技能の向上」という目的でWGが主催する会のことです。そこで、今年の春学期前期全体会では“SAの知識で謎を解け!~SA謎解きチャレンジ~”と題して謎解きイベント型の全体会を行いました。SAをグループに分け、配布されたミッションシートをすべて解くために学内の様々な場所へ行き、謎を解きます。しかしその謎は普通の謎解きではなく、SAの知識を使わなければ解けず、グループのSA全員の力を合わせて謎を解いていくというモノでした。 全体会がどのように行われたかは、HRC(ヒューマンリソースセンター)からも記事が出ていますのでそちらも合わせてご確認ください。 HRC:SA/TA全体会記事 https://www.kaetsu.ac.jp/news22-06-17-02.html   SA/TAワーキンググループ2年座談会 ※写真撮影の時のみマスクを外しています。 【左】馬場達明(ばばたつあき) 富山県出身  WG2年のブレイン役 【中央】萩原悠貴(はぎわらゆうき) 東京都出身 WG2年1番の秀才 【右】小平奏(こだいらかなで) 東京都出身 この記事を書いている WG兼学生広報部   ワーキンググループについて ・入ったきっかけは?

小平: 僕はもともと学生広報部の取材でWGの先輩と知り合っていて、去年の秋学期後期全体会のその先輩の姿がかっこよくて、面白そうだったから入ろうと思ったけど、二人はどうしてWGに入ろうと思ったの?

馬場: 僕は最初、先輩からWGに誘われて、その時ちょうどバイトを掛け持ちしたいなと思っていたからWGに入った感じ。その後、秋学期の授業で知り合ったのが萩原で「成績見せてもらったらほぼSで、この大学にもこんなに優秀な人がいるんだ」で誘った感じ。

萩原: 別に普通だよ(笑)。でも馬場ちゃんから誘われたけど、すぐに入るって決めたわけじゃなくて、WGについてサイトを見たり、先輩から話を聞いたりして、やってもいいかなって思って入った。

馬場: 話聞いてたら簡単そうだなってなったよね。

萩原: そうそう。でも働いてみたら、、、ね(笑)。

  ・ここまで働いてみて

小平: ここまで約3か月働いてきたけど、どう?きつい?

萩原: SAもやる予定だったからついでにやるかみたいに気軽にできそうだなって思っていたら思ったよりハードだよね(笑)。

一同: (笑)。確かにね、思ってたよりだね。

小平: 割と入ってすぐにSA採用の活動だったじゃん。Googleフォームを作ったり、先生方とかSA採用になった人にメール送ったりとか。

萩原: その時は僕の吸収力が悪いのもあると思うんだけど、細かい説明を受けていないのに採用のメールやら何やらやることになって「どういうこと?」ってめっちゃなってた。

一同: (うなずきながら)わかるわかる。

小平: 結構仕事に慣れるまでに時間がかかったよね。メール作成の仕方とか、フォームの作り方とかね。もちろん今でも分からないことはあるけど。

馬場: まぁでも、慣れれば習慣になるからそんなにハードっていうものでもないかな。僕は聞いていた感じ、慣れるまでが大変っていうイメージがあったから今までやってた仕事に関しては予想通りだったかな。全体会は自分たちで大変にしちゃったから。

一同: (笑)

    ・なぜイベント形式の全体会をやろうと思ったのか

小平: 今までの全体会とは大きくやり方を変えて、イベント形式で全体会をやろうっていう発案は二人からだったけど、それはどこから出てきたアイデアだったの?

馬場: どうせやるならちょっと大きなものにしてみたいなっていうのがあったよね。

萩原: 僕も一年の秋学期後期全体会に行っていて、ただグループに分かれて今学期の活動を振り返って、それを発表するみたいなことを1時間半かけてやっていて「もっと楽しめる形にできないかな、これ」って思った。

小平: 確かに作業感はすごかったね。今考えれば年度末だからまとめとかで真面目な会なのも分かるんだけど、当時は知らないし。

萩原: だから全体会はそういうモノだと思っていた。だけど準備の定例会の時に白鳥先生から今までバーベキューやったとか、いろいろ企画があったっていうのを聞いて、だったら面白いのやりたいよねって。そしたら、たまたま馬場ちゃんと参加したお台場でやっていた謎解きイベント全体会に使えるんじゃないのみたいになって、トントン拍子で進んでいったって感じだね。

馬場: たまたまイベントをやっていて参加したら、もしかしたらこれで全体会行けるよねって。

小平: ミーティングの時に二人の案を聞いて、すごくいい!って思ったのと同時に、二人で遊びに行ってたんだってちょっと寂しかったけど(笑)。

萩原: ゼミが同じ人たちで行っていたからね。次はWGで行きたいね(笑)。

  ・大変だったこと

小平: 今回の全体会の準備とか当日の運営とか全部含めて振り返ると、一番大変だったことは何だった?

萩原: 問題作成かな。

馬場: うん、当日の運営以上に準備が大変だった。問題もただ作るだけじゃなくてどれだけSAの知識と絡められるかっていう部分が大変だったね。ミッションリストを作るのに全部で5つ問題を作らなきゃいけないかつ、問題を解くことでSAスキルの確認とか経験にしなきゃいけなかったからね。学生支援センターの問題(図1)で、学生支援センターにあるものを絡めて問題を作成しなきゃいけない中で、猪狩さん(学生支援センターのWG担当職員)の名前から出席カードの色を指定して持ってこさせる問題を思いついたとき自分の事天才だと思ったもん(笑)。

 
図1 学生支援センター問題

小平: 間違いないね。しかも全体会開始の2時間前とかだもんね(笑)。

馬場: そんな感じで問題を作れた達成感というか「やってやったぜ」みたいな感じもあったし、大変だったけど本当にやりがいはあったね。

小平: 僕はクロスワードの問題作成だったからSAとかの関連単語で文字が被る単語をひたすら探してみたいな感じで比較的簡単だったけど、ゴミ箱の問題(図2)とか秀逸すぎて。

 
図2 ゴミ箱問題

萩原: あれもう全然SA関係ないけどね(笑)。

馬場: でも最初は一人一つ項目ごとに問題を担当するみたいな感じだったじゃん。問題作ったりミッション作ったりさ。途中から二年生は話の中心にいたから、俺らでやった方が早いねと全部負担したからきつかったね。でも一番目玉となる部分を二年でできたっていうのは良かった。逆にそれ以外はかなり先輩にサポートしてもらったけど。

小平: そうだね。進行の資料作成とかSAへのメールとか全然やっていないもんね。ほんと先輩たちに感謝だね。

  ・全体会を終えてみて

小平: 全体会終わってだいぶ経ったけど、反響とかあった?

馬場: SAの人たちからよかったよって言ってもらえることがすごく多かったかな。反響が大きかったからびっくりしてる。正直しらけることを覚悟してたから、意外だった。最初はめっちゃしらけていて、最後の方で実は楽しかったなくらいの雰囲気でも合格だと思ってた。だから少しでも楽しんでもらえたらいいなくらいでいたら意外にね、やり始めた瞬間から楽しんでもらえていたから、嬉しかった。

小平: 当日直前まで準備してたこともあってすごく不安だったけど、参加したSAの人たちがちゃんと協力して楽しんで解いてくれたの見て一安心だったし、内心すごく嬉しかった。

萩原: 僕は最初、結構想定通りの解答が来なくて、全員が同じように捉えられるルール作りをするべきだったかなって。それでも、SAの人たちが全体会をちゃんと楽しんでくれてよかった。

馬場: 最後の方とかチームの垣根を越えて、この問題どうだったなんて言うのもあったりして、テーマだった「SA同士(学年関係なく)仲良くなる」っていうのができたかな。全体的にすごく会話とかも活発だったしね。

小平: 全体会終わってからも俺と馬場ちゃんが学内のファミマに居たら先輩のSAに「こないだの全体会すごくよかったよ」と褒めてもらったのも嬉しかったな。

萩原: 同年代のSAにもそう言ってもらえたし、猪狩さんとか白鳥先生にもよかったって言ってもらえたから、やってよかったなって思ったし、同時にまた次も同じように楽しめる企画を作りたいなって思ったね。

一同: そうだね。

  ・次回何をするのか

小平: もうあと1か月くらいで後期全体会が控えてますけど、、、(取材時点)どんな感じで後期全体会をやろうみたいなのもう考えたりした?

馬場: やっぱり一番はWGでいろんな会をやってくれてるのに参加したいからまたSAやりたいっていう人を増やしていければいいよね。

小平: それは「行かなきゃ」じゃなくて「行きたい」にしなきゃいけないってことだよね。/span>

馬場: 「この日全体会あるんだ、行こ!」みたいな風に思わせられれば、いいのかなって。全体会は参加義務だけど、そういう会は任意参加とかにするのもいいと思う。

小平: それで休んだ人が次来た時に、「前回楽しかったのに参加しなかったの勿体ない」、「行けばよかったな」って後悔させられる全体会は作りたいよね。

馬場: 作りたい。とりあえずWGが主催するものがなんでも面白いと思ってもらえるようにやっていきたい。

萩原: まとめると次回は何するんだ?(笑)

小平: めちゃくちゃ楽しい何かをしなきゃいけない(笑)。SAからの反応が良くて期待されているしね。

馬場: 期待に応えたいよね。

小平: 頑張っていかないとだね。

  白鳥先生にも話を聞いてみました! 白鳥成彦(しらとりなるひこ)先生 嘉悦大学経営経済学部 教授 IR・データインフラ推進室室長 朝日中退予防ネットワーク 委員・ファシリテーター SA/TAワーキンググループ担当教員 専門:人工知能・ビジネスにおけるインタラクションデザイン   ・白鳥先生から見た全体会 まず、何をなぜやるのかみたいなところは例年と差ほど変わっていなかったです。春学期の最初になぜやるのかって所と「SA同士を仲良くしたい」とか「SAのスキルをつけたい」とか、そういう課題などは全く変わっていなくて、これまでのものを引き継げたところがまずは一つ。一番良かったのはそれを今度は“how(どうやって)”の部分で一生懸命に変えてくれたこと、伝え方の部分。“伝える”と“伝わる”が違うって言いますが、howの部分をしっかりと工夫したことでそれが伝わった。伝えたいことは基本的に変わっていないんだけど、なぜ今回伝わったかというと楽しめる工夫をしたとか、そういう風に伝わりやすくしたから。そこのところが非常に良かったなって思います。   ・SA/TAワーキンググループをやるメリット(先生から見て) まず、他の大学と比べてみると、こういうSA/TAをやっている所は結構あります。ただ、そのSA自体を学生がマネジメントしてるっていうところはあまりない。まずはそこがメリットです。他の大学には無いようなことをやっているということ。次はそういう風に自分たちの所を自分たちで良くしていこうとすることは、社会に出ても、社長であれば会社を変えられるかもしれないけど、普通に僕たち働いてる人から変えていくということをSAには求める。そのようなSA自体を自分たちで作ってるんです。自分たちで改善できる、自分たちで何かしらを変えていけるスキルというのをちゃんと作れるというのが良いなと思っています。あとはどの学内バイトでも同じだけど、お金をもらいながらサークル的な側面もあり、一方で勉強的な側面もある。あとはビジネス的な側面でもある。この三者のいいところを掴んでるっていうのが大切だなって思います。   最後に いかがだったでしょうか?学生が学生をマネジメントするという貴重な経験ができるのがこのSA/TAワーキンググループです。勿論その分大変なことはありますが、ワーキンググループメンバーの先輩や同期と協力しながら企画やマネジメントをしていく活動は非常に楽しく経験になります。学内アルバイトをしようかなと思っている方はぜひSA/TAワーキンググループを検討してみてください!なお現在は募集をしていませんが、年に1度募集をしていますので、随時学ナビを確認してみてください。

文責:学生広報部 小平 奏(嘉悦大学 経営経済学部2年)

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