学生広報部レポート/アクティブラーニング×観光ビジネス授業?!観光ビジネスの授業ってどんな感じ?

学生広報部レポート/世の中の“面白い”を学問する現場から17 アクティブラーニング×観光ビジネス授業?! 観光ビジネスの授業ってどんな感じ?   今回は、嘉悦大学の講義の魅力を発信します! といっても、学生広報部では、様々な角度から「世の中の面白いを学問する」講義をお伝えしてきました。ただ、今回は私、学生広報部2年上原が今までの2年間の学生生活の中で、ずばり、一番受講してよかった! と感じた講義をその理由とともにお伝えします! 観光ビジネスってどんな感じ? 私がこの講義を一押しするポイントを2つお伝えします。 1つめは、学生のうちに捉えておくべきSDGsやMICEなどの知識を観光の観点から具体的に学び、身につけることができるからです。国内外問わず、観光が地球、経済や社会にもたらす恩恵について考える過程を通して、経営学やその他の学問から現在注目されているキーワードについて学ぶことが出来ます。 2つめは、様々な国から来ている留学生から、その土地土地の興味深い話を聞くことができることです。初めてこの講義を対面で受講した際には、留学生が他の講義よりも多い気がする! という印象でした。留学生との交流や意見交換を経験できたことで、以前よりも多角的な視点から物事を捉えることができるようになったと感じています。 そんな「観光ビジネス」の最終課題では、各グループによるプレゼンテーションを行いました。観光のもたらす恩恵(文化の保全、環境の保護など)からテーマを一つ選択し、国内と海外、二つの観点から各地域の特色と政策について分析、発表を行いました。

下記の写真は最終発表の様子になります。

ここからは、インタビュー編になります! 観光ビジネス担当教員の宇佐美先生にこの講義のねらいや魅力について聞いていきます! <インタビュイー>
宇佐美 宗勝 教授 経営経済学部 専門分野は公共経済学・交通経済学・マーケティング 好きな食べ物はタコス
<インタビュアー>
上原 綾乃 経営経済学部 2年 学生広報部所属 埼玉県さいたま市出身 マイブームは宇宙兄弟
  付箋にどんどんアイデアを

上原: 先生の講義では、学生がそれぞれの考えを付箋に書く→黒板に貼る→分類分け→まとめるというKJ法を用いていたことや、学生が作成した課題や前回の授業終了後にとったアンケートを基に講義を展開していくスタイルがとても印象的でした。 私はこれが授業に意欲的に取り組めている理由だと考えているのですが、その授業スタイルを用いている理由があれば教えてください!

宇佐美: あれはね、シンガポール航空に勤務していたときの研修がきっかけだったんだよね。大学の教員になった時からやろうと思っていたんです。シンガポール航空の研修で、お客さんに問題があったらあなたはどうする? という解決策を求められたときに、なかなか自分から意見を発することが難しかったり、恥ずかしかったことがあって、一方で、付箋や模造紙、コンピュータを使ったやり方はとてもやりやすかった。この経験から、そういった手法を用いた上で、私の方から意見を出しやすい雰囲気づくりをすることが、学生が積極的に授業に参加しやすくなると思ってやっているんです。また、グループワークを行うことによって異なる考え方を知り、チームワークや聞く力、話す力が身につく。嘉悦大学は少人数クラスだからこそ、この授業スタイルが実現できるんだよね。

上原: 先生の授業スタイルは他の講義においても同じなのでしょうか。

宇佐美: 「サービスマーケティング」という講義などもそのようなスタイルを用いていますよ。 今はオンデマンド授業だからできていないけど。講義は60分ぐらいで、残りの時間は各々調べながら次の講義のための課題をして、最終課題はなしで、評価としては最終発表を重要視しているんですよね。観光やマーケティングは絶対的な答えがあるわけではないから、知識量を問うよりも、みんなに考えてもらうことを大切にしたいと思っているんです。

  コロナ禍の観光業

上原: 世界でCOVID-19の情報が途絶えなくなっている今、観光ビジネスの新しいアプローチはどのようなものになってくるのでしょうか。

宇佐美: 講義内でも少し考えてもらったけれど、「対面非接触」「非対面非接触」が当たり前になってきて、バーチャルツアーなど新しい観光の在り方ができてきましたよね。

上原: 私はバーチャルツアーが一時的な代替案に思えます…。

宇佐美: うん、確かにバーチャルツアーはリアルには代えることが出来ない。でもそれをきっかけにして、実際にそこへ行ってみたい人が増える。例えば、お取り寄せとかで名産品を食べることはできるし、それもすごく楽しい。だけど、それは真空パックに入っていたりするから、旅行の醍醐味である景色を楽しみながら現地で料理を楽しんだりすることに比較すると味気ない。だから、現地の楽しみに付加価値をより一層感じるようになったわけですね。コロナ禍を経験したことで、現地に行くことの有難みや好奇心がより大きくなるから、リベンジ消費って言葉もあるように、規制が緩んだらみんな観光に行く。そういった理由で観光の需要はなくならないと思うけど、観光のスタイルは変わっていくかもしれないですね。

  〈番外編〉陽気で気さくな宇佐美先生?!

上原: 私が個人的に気になっていることがあって笑。 宇佐美先生にはとても陽気で明るい印象があります。先生の学生からとても話しかけやすい雰囲気というのはどこから来ているのでしょうか。

宇佐美: それもエアラインでの経験かな。シンガポール航空で勤務している時、日本人の同僚もいるけれど、やっぱり海外から来てる同僚が多くて、そういった外国人の同僚や上司の影響が大きかったと思います。

上原: 日本で働くこととの大きな違いはなんですか?

宇佐美: まず、沈黙が無い。日本人だと話をしていてしばしば沈黙になることがあるけど、海外の人はそれが無くて、絶えず明るいんですよね。うんとつらい時もあるけど、明るい雰囲気づくりや気遣いがすごくて、実は日本人より外国人のほうが気遣いをできるって言われていたりするほどなんですよ。あと、多国籍の同僚と話すときに共通言語は英語になるんだけど、コミュニケーションツールは英語って割り切っているから英語が上手い下手は気にしない。相手の英語が上手じゃなくても要点を拾ってあげる聞く努力、耳を傾けることができる人たちなんですよね。

上原: 高校1年生の頃カナダに留学していた時に、ホストファミリーや友達が拙い自分の英語を聞き取ろうとしてくれて、とても嬉しかったことを思い出しました!

宇佐美: そうそう。例えば、言葉を選んだりゆっくり話してくれたりね。だからやっぱり話しかけてもらいやすい雰囲気づくりと、こちらから話しかけることの大切さを学んだのはシンガポール航空での経験かなと思いますね。

  観光を捉える幅広いスコープ

上原: これから履修する学生に向けてこの講義の注目ポイントを教えてください。

宇佐美: 観光って遊びやビジネスで身近な存在だとは思うんだけど、講義でも取り上げているように、観光は社会貢献の一つであり、文化や平和を守るというポジティブな役割があるんですよ。この講義を通じて“観光”を幅広いスコープで捉えてもらうことで、そういった広い意味での観光を考えるきっかけになればいいなって思いますね。

上原: 私たちが広い意味での観光を感じる時っていつなんでしょうか?

宇佐美: 例えば、発展途上国に行くと、子供がお土産を売っていることがあって、そういった光景を見聞きしたときに、原価はいくらかな、彼らは学校にいけているのかなと考える時かな。そういった社会的な側面を捉える力を養ってもらいたいということが今回の講義の狙いだね。

  全15回講義を終えての感想 私が、嘉悦大学の対面授業を1年間体験してみた感想の一つに、先生と学生の距離が近いということが挙げられます。嘉悦大学は比較的小規模な大学ではありますが、少人数クラスを導入しやすいという点では、先生の指導が学生一人ひとりに行き届きやすくなることや、学生が授業内での回答・質問をしやすくなります。これらの特徴が、学生の授業に対する安心感に繋がっているのではないでしょうか。 秋学期の観光ビジネスは2年生から履修が可能です。やる気のある学生はぜひ挑戦してみてください、オススメです!!  

文責:学生広報部 上原 綾乃(嘉悦大学 経営経済学部2年)

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