学生広報部レポート/コロナ禍でも進める、嘉悦でできる地域活性 地域活性化センターと産官学連携
公開日:2021.04.06
学生広報部レポート/世の中の“面白い”を学問する現場から9 コロナ禍でも進める、嘉悦でできる地域活性 ~地域活性化センターと産官学連携~ 嘉悦大学×地域活性化センターとの関係 2019年から嘉悦大学と地域活性化センターとの産官学連携が開始され、嘉悦大学の学生が地域に出て、地域を体験する活動を行っています。 学生広報部の私も2019年に地域活性化センター主催の「地方創生実践塾in小布施町」や鳥取県視察をブランドビジネスゼミで活動を行ったり、個人的にもインターンシップ参加やクラウドファンディング企画を行っていたりと地域に対する取り組みを行いました。今回は、コロナ禍での進行となった2020年度の秋田県由利本荘市とオンライン交流も含めて、それらの活動をご紹介します。 2019年夏のインターシップ参加の際「地域人Tシャツ」を着させて頂きました インターシップの際出向されている公務員の方たちとの座談会中の私 地域で活躍する首都圏大学生として取材を受けさせて頂きました 長野県小布施町「地方創生実践塾」2019年7月6・7日に参加 地域課題に対して実践的な地域づくりを行う2日間連続集中セミナーです。主催している地域活性化センターの職員さんの他、嘉悦の学生9名と全国の自治体の皆さん、また小布施町で活動される特別講師の方が参加されました。ここで私が学んだことは、観光で地域活性化を行うだけでないことです。小布施町ではHOUSE HOKUSAI・花のまち オープンガーデン・まち中図書館など「交流産業」の創生による産業復興を行っていました。町民、行政、地域企業、町外企業との協働を通じた地域の活性化・課題解決を行うことで、地域住民との交流をメインとしたまちづくりを創生する地域活性化があることを知りました。その後大学に帰ってから、文化祭の模擬店で長野県の名産品である、くるみやまびこや信州りんご・ぶどうサイダーの販売を行いました。 実践塾でのみなさんとの集合写真 鳥取県「食と若者」2019年12月21・22・23日視察 「鳥取なにたべ!」 鳥取県内の飲食店のPR・情報発信を行っているローカルメディア「鳥取なにたべ!」で地元の穴場飲食店を紹介している鳥取県の大学を卒業した森本萌さん(現在は社会人で、副業として活動中)に嘉悦大学の学生と教員3名で直接お話をお伺いしました。大学生が街に出ないで鳥取の良さを知らないまま鳥取を去っている…そんなのもったいない!!という思いから、今まで約300店舗(チェーン店抜き)紹介し、ターゲットを高校生・大学生・県内の20-30代向けに絞って配信しているそうです。 「D’sプランニング」 農業と聞くと往々にして持たれてしまう先入観、かっこ悪く稼げないイメージを変えたい!という強い思いのもと世界一の農業団体を目指して鳥取で活動する「D’sプランニング」さんでは、JAや国・県・市に守られているから農業の衰退につながっていると考えているそうで、JAに所属せずに自分たちのブランドで商品販売を行っていることも知りました。農業未経験の幼馴染・平均年齢27歳・休みあり・自分で価格設定・給料出る+出来高ボーナスと他の農業とは大きく違い、作業着もデニムのデザインでとてもおしゃれで、農家さんのイメージが大きく変わりました。 「山下ファーム」 大山町にある酪農家の山下ファームさんにお邪魔し、鳥取県の名産品白バラ牛乳乳牛・食用牛・種牛を育てている現場を視察しました。牛が良い環境で育つため、牛乳の鮮度が良く、搾乳から加工・製品化を県内で行なっているので安全性が非常に高いことを学びました。 ここで得たものを大学に持ち帰り、小平で鳥取県の魅力を伝えるべく、大学の最寄り駅の駅前広場にて「こだマルシェ」を開催し、D’sプランニングさんから取り寄せたブロッコリーの販売や大山乳業の白バラ牛乳の販売試飲会を2020年2月7日に行いました。 D’sプランニングの方と私 2020年度の研究会メンバーと同行してくれた先生・地域活性化センター職員さん方・鳥取県大学の学生さん、そして現地を案内してくれた松浦さん 「嘉悦大学の学生×地域活性化センター×由利本荘市市役所」成果発表会 2021年1月27日 この日は嘉悦大学の白鳥研究会の学生と岩月研究会の学生、地域活性化センターの職員さん達、由利本荘市役所の職員さん達とオンラインで開催されました。3年生は2年間のまとめ、2年生は由利本荘市の魅力について発表しました。 皆さんは「ユリホンジョウ」を知っていますか? 私がすぐ浮かんだのは、花の名前かと思いました。ユリ科の植物的な。実際は秋田県にある市でしたが、私は正直この機に知りました。お恥ずかしい話、最初名前を聞いた時「由利本荘」の漢字すら書けなかったです。 ですが、由利本荘市市役所の方や地域活性化センターの方々と交流することで、私の知らなかった由利本荘について知ることが出来ました。秋田県と山形県の境となっている霊峰鳥海山の北側に広がっている秋田県由利本荘市は、江戸時代から米と水に恵まれ、酒処・秋田の中でも有名な酒の生産地であり、「雪の茅舎」という日本酒が有名です。また手まりを起源とし、全国でここだけという、手まりの三方に房をつけた、美しさと技の粋ともいえる工芸品の「本荘ごてんまり」も名産だということもこの機会に知りました。 地域活性化センターとの取り組みを経て私の変化 地域活性化センターと関わりがある前までは、「地域よりも有名な観光地に行きたい」と思う、首都圏出身で実家暮らしの典型的な若者でした。でも、地域活性化センターとの取り組みに参加して、地域に出ることでその考えが変わりました。有名な観光地には確かに魅力があります。でもスポットライトの当たっていない地域にも世の中に伝わっていない魅力がたくさんあります。 そんな地域の魅力を首都圏の大学生にもっと知ってもらいたいと思うようになり、2020年の研究会での個人プロジェクトとして「今住む地域と生まれ育った故郷を繋ぐ」ことに力を入れるぐらい、地域活性化センターとの取り組みで自分の考え方が大きく変わりました。 地域×嘉悦大学×新型コロナウイルス 嘉悦大学の特徴である「実践」は、新型コロナウイルス感染症拡大により、実際に地域にいけないことはとても残念なことではあります。やはり実際に自分たちの目でみて、耳で聞いて、体で体験することで、多くのことを吸収して帰ってこられるからです。ですが、こうしてオンライン上ではありますが、地方との交流を頻繁に行えるのはこの時期ならではだと思います。 その背景として多くの先生方が私達学生のために、見えないところでたくさん動いてくれています。学生の興味関心を一番に考えて、やりたいことをだめとは言わずに実践させてくれるのは嘉悦大学の先生だからだと思っています。 私はこのコロナ禍での1年で、嘉悦大学は自分の成長や可能性を広げてくれる大学だとさらに思いました。私の場合は2020年度の個人プロジェクトで「今住む地域と生まれ育った故郷を繋ぐ」ための広報を行いました。上京してきた大学生は、生まれ育った故郷を知らなさすぎると思い、生まれ育った故郷の魅力の再発見とともに、今住む地域と生まれ育った故郷を繋げる活動を、SNSを始めAmeba Blogを使い発信を行いました。結果としては、実際に地域に出てみないと伝えたいことが薄っぺらい内容になった部分もありますが、 率先して地域について調べ、どうしてそれを伝えたいのかを考えるきっかけになりました。そんな体験を得たのも、嘉悦生だったからです。嘉悦大学は地域のことだけでなく、様々なことに興味関心持てる学生には、とてもおすすめの大学だと思います。 2019年夏のインターシップ:最終発表際の集合写真文責:学生広報部 松本菜々(嘉悦大学 ビジネス創造学部3年)