学生広報部レポート/学長インタビュー/学長に突撃!どうなる!?これからの嘉悦!

学生広報部レポート/学長インタビュー 学長に突撃!どうなる!?これからの嘉悦! ~学長就任から1年、広報部1年生コンビが嘉悦の気になるアレコレ聞いちゃいました~   嘉悦大学は「世の中の面白いを学問する、嘉悦大学」という新コンセプトのもとに、2020年2月に井上行忠教授が学長に就任してから1年が経ちました。 そこで今回は、学長である井上行忠教授にこれからの嘉悦大学について広報部1年生コンビがインタビューをしました! 自己紹介 <インタビュイー> 井上 行忠教授 嘉悦大学学長 専門は財務会計 趣味は企業小説と硬式テニス。 学生時代のアルバイト先はディズニーランド。   <インタビュアー> 和泉 真菜 経営経済学部1年 学生広報部所属 東京都西東京市出身 趣味は音楽を聴くこと、漫画を読むこと。   小林 奈菜 経営経済学部1年 学生広報部所属 東京都羽村市出身 趣味はテレビ鑑賞、ゲーム。   世の中の面白いを学問するって?

和泉・小林: 嘉悦大学のコンセプトが「世の中の面白いを学問する、嘉悦大学」ですが、学長が思う「世の中の面白いを学問する」って何ですか?

井上学長 : 嘉悦大学では、2年次から全員必修の研究会Aの他に研究会Bがあります。研究会Aでは教員による就職・進路を見据えた学修計画の指導や、設定したテーマに基づいた研究活動・卒業論文の制作をしますが、研究会Bも希望してインターンシップという形で企業に行き、実践を学ぶというのが、嘉悦大学の教育の1つです。また、実務家の先生を実際に招き授業を学ぶという2つのやり方を実施しています。この現場から学ぶことを重視して、企業の体験に基づき、学生自身が「世の中の面白いこと」を発見し、新しい経営のあり方を考え、主体的に、実践的に課題を解決することを目指す教育です。

  会計学とは?

和泉・小林: ご専門の財務会計と「世の中の面白い」について伺いたいのですが、まずは、会計学とは何ですか? また、簿記との違いを教えてください。

井上学長 : そうですね。会計と言ったり、会計学と言ったり、あとは簿記と言ったりします。英語でいうと会計学は「accounting」や「accountancy」という単語が使われますが、「accounting」とは「報告」であり、説明とか報告になります。簿記というのは、日本語では2文字ですが、実は、「帳簿記入」の略称なんです。真ん中を取って「簿記」と書きます。簿記を英語で言うと「bookkeeping」という単語が使われ、ノートに記録することなんです。だから会計学は「accounting」で報告や説明、「bookkeeping」は帳簿の記入。簡単にいうとこのような内容です。ですから、簿記と言うとノートのつけ方ですが、会計学ですと、報告の仕方が様々ありますので、もう少し高度な知識が要求されます。

和泉・小林: 会計学を学ぶ楽しさってどこですか?

井上学長 : 会計学の一部である簿記の場合は、英語検定や数学検定や漢字検定などと同じように3級から検定試験を受験しますが、皆さんは3級に合格しても、私たち教員のところには来ませんが、2級、1級と受験する内容が変わると、合格できた人は、私たちにも感謝してくれるんです。皆さんが検定試験で、自身の能力をブラッシュアップしていくのが楽しさを感じる時だと思います。

和泉・小林: 学長が会計学の道に進まれた、そもそものきっかけは何ですか?

井上学長 : 母親が家の近所のサッシ会社に勤めており、たまたま経理担当だったんです。それで経理の話や、会計事務所の仕事の話を聞いていました。そこで非常に興味を持ち大学に入って、2年生のときに簿記の3級の勉強をスタートしそれが始まりでした。気が付いたら税理士試験を受験していました。

和泉・小林: 学生に会計学を教える上で大切なことは何ですか?

井上学長 : やっぱり学生は最初に簿記の専門用語やルールを覚えることですね。これを怠ると、簿記が嫌いではなくて、井上が嫌いになるんですよ(笑)。ただ、真面目な話、言葉とルール、何度も何度も反復練習で覚えることが、一番大切なことだと思います。 反復練習をして3級が受かると、こちらのものなんです。あとは、ほうっておいても勝手に自分でやるんですよ。やり方が分かってくるから、必ず2級を頑張ってみようと思う。本当に面白いです。簿記が嫌いな人は、3級の勉強で手を抜いた学生です。3級だけは丁寧に教えて、3級に絶対に合格させよう、というのが私の大きな目標です。

和泉・小林: それでは「世の中の面白いを学問する」と会計学ってどうつながりがあるか教えてください。

井上学長 : 要は、世の中の面白いを発見してもらうのがテーマなんです。つまり、世の中の面白いことというのは、経済学とか経営学、マーケティングやICTを学んで知識を得て、新しい経営のあり方を考えてもらい、学生が主体的に実践的に課題を解決することを目標にしています。このことが実現した時には、会計学の知識を利用して、会社を取り巻く利害関係者の人たちに、上手く報告、説明することができるのです。

  学長としてのこれからの嘉悦

和泉・小林: どうして学長になろうと思われたのですか?

井上学長 : 学長だけでなく、学部長や委員長になるときもそうでしたが、答えはいつも1つです。大学のためにです。大学のため、というのは例えば大学の運営、または大学の教育や地域に貢献することです。現在、候補者の中から私が選ばれたので、選ばれた以上は全力で大学のために貢献したいと考えています。

和泉・小林: 大学のためにというと、コロナの対策が今は一番私たちも気になっています。来年度の嘉悦大学のコロナ対策について教えてください。

井上学長 : 今まさにこの話を詰めております。他大学も同じだと思いますが、全ての授業の中で対面授業を8割と考えております。2割がオンラインです。今までのオンライン授業というと、レポートだけの課題の場合や、Zoomのライブの授業というイメージが多かったかと思います。4月からのオンライン授業は、オンデマンド式です。Zoomのライブの授業を録画したものを、自分たちの好きな時間に見てください! というやり方を考えています。その時間に待機する必要がない良い面と、時間割上の時間に授業がないのでその時間に空きができてしまうのが難点かと思っています。対面の授業の時は教室のイスを80%くらいに減らして対応をしようと考えています。もう1点は、短い時間で空気が入れ替わるように機械を導入して対策を行います。

和泉・小林: 私たち新2年生は、今年度ほとんどオンライン授業で学内施設を利用できていません。利用方法などに不安があるのですが、私たち新2年生や新入生に向けた対策やアドバイスはありますか?

井上学長 : 通常1年生ですと、利用勝手が分からないので図書館ツアーを基礎ゼミナールの授業時に行います。新2年生も実施した方が良いですね。リクエストしましょう! 図書館の利用の仕方も難しいです。図書館で皆さんは学校にない資料をよその図書館からコピーして郵送してもらえるサービスが1年間に1万円分できます。サービスを知らないと利用できません。今は図書館の本の郵送サービスも行っています。一番良いのは、研究会やサークルで仲間を作ることです。1人2人と仲良くなれば話題も情報も増えます。

和泉・小林: 新入生の入学式や、入学式がなかった新2年生へのイベントはありますか?

井上学長 : 来年度は、新1年生と新2年生の入学式を実施する予定です。2年生になる皆さんの時は、入学式がなかったので…。昨年は、新入生歓迎会を2週間に渡り、Zoomで実施したんですが、参加人数が少なかったので、もう1回やっても良いと思っています。新2年生への要望ですが、今年の新入生も新入生歓迎会を実施します。ぜひ、2年生として新入生歓迎会に参加してもらい、私たちは去年大変だったんだ! 今年度は対面授業ができて少し良くなった! と先輩から苦しかった面と改善された面を話してもらえると、先輩後輩の接点もできるので、良い機会になると思います。

和泉・小林: 嘉悦大学生はこれからの時代、どう成長してほしいと考えていますか?

井上学長 : 大学としては、大学のポリシーを公表しております。それが「実学・実務・実践」という嘉悦の学びの標語です。実学というのは嘉悦大学では、経営学や経済学。実務は、実際に社会に出て使える知識を学ぶ、簿記もその1つです。実践というのは、どこかで試すことであり、例えば研究会に入って研究会Bでインターンシップに参加し、みんなの実力を試そう!というのが、嘉悦大学の目標としているところです。また、目標がある人は3年間で卒業が可能です。早期卒業後に選択できるコースがいくつかある中で、例えば、私の研究会ですと3年で大学を卒業し、4年次の時に嘉悦の大学院1年生として税理士の科目免除を目指すというパターンがあります。また、語学や実学に興味がある人向けに、中国の武漢大学への入学というプランも用意しています。嘉悦大学が目指す「実学・実務・実践」の教育を学び、最終ゴールを見つけてくれることが、私の願っていることです。

和泉・小林: 嘉悦大学の在学生に向けてコメントお願いします!

井上学長 : 今年の1年間は、大学生活において大切な時期に新型コロナウイルス感染症の拡大があり、キャンパスへの立ち入りができませんでした。特に4年生は、卒業論文や就職活動で大変苦労しました。皆さんは、そうした試練を乗り越えて、卒業論文も必死に制作し、単位を修得し、就職も内定をもらうためにZoomで大変だったんです。また、皆さんを含めた在校生の諸君も、自宅で授業を受けて学修しました。また、井上の研究会では、去年よりも資格試験の合格者が多かったんですよ! いかに自宅で頑張り、資格試験にチャレンジして合格してくれたなと思いました。その努力に敬意を表したいと思っております。4月からは対面になるので、また本来の大学の学びを皆さんに提供できると思います。

和泉・小林: 嘉悦大学の入学を検討している高校生にコメントお願いします!

井上学長 : 最近の嘉悦大学には良いニュースがありました。それは、受験者数の増加です。これは、現在嘉悦大学の認知度が高くなってきており、受験生の皆さんが本学のカリキュラムをしっかり調べて下さっていると感謝しています。嘉悦大学は先ほども言いましたけれども「実学・実務・実践」の教育なんです! だから高校生の皆さんには、まず嘉悦の実学の教育を理解していただき、目的に合うなら嘉悦をぜひ選んでほしいと思います。 嘉悦大学の良いところは、先生と学生の距離が近いところです。また、嘉悦大学は周辺がが緑に囲まれており、3月の終わりから桜が毎年見られます。歴史があるから背が伸び、校庭が3階建てくらいの大きな桜の木に囲まれます。今年は対面がスタートするので、きれいな桜を見てもらえると思っております。

  広報部員の感想 ■経営経済学部1年:和泉真菜 この1年はオンライン講義を中心に大学生活を送りました。4月からは対面講義が増えることになり、新たに変わる大学生活を前に現在は1年前とは違った緊張感を持っています。その中でこの機会に、学長に皆さんの気になることや不安を私たち1年生の目線からインタビューすることができたと思います。短い時間ながら、次年度への期待が膨らむ時間になりました! ■経営経済学部1年:小林奈菜 私は、会計の道に興味があり、会計とはどんなものなのか、自分が今まで学んで来た簿記との違いを知りたいと思っていました。今回の取材で、井上学長の専門である財務会計についていろいろお話を聞くことが出来ました。そして、井上学長のお人柄を知れたり、嘉悦大学の気になることを聞けてとても貴重な時間となったと思っています。   最後に 今回は嘉悦大学学長である井上教授に、嘉悦大学について、さらに専門である財務会計についてたくさんのお話を聞くことができました。 また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、インタビューはオンラインで行いました。しかし4月からは8割の講義で対面授業が予定されています。新入生も、1年間ほとんど学内に足を踏み入れることができなかった在校生も、この春は嘉悦の満開の桜を見られることを願っています。 井上学長、お忙しい中ありがとうございました!  

文責:学生広報部 和泉真菜(嘉悦大学 経営経済学部1年)・小林奈菜(同 経営経済学部1年)

 
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